「アジアの壁」と呼ばれたサッカー元日本代表の井原正巳氏が、かつての日本代表チームの内幕を明かしている。
前園真聖氏のYouTubeチャンネルに出演した井原氏は、大学2年生の1月に、フル代表に初めて招集された。いちばん年下であり、メンバーには原博実や水沼貴史、西村明宏、梶野智幸がいたという。
「緊張どころじゃないね。縮こまっていた。俺がここにいていいのか、という感じで最初、呼ばれて行ったんで。大学生の若造で先輩からしたら『こいつ誰?』みたいな感じで見られる。かなり肩身の狭い思いをしていた」
そんな先輩の中で特に怖かったのは柱谷哲二で、
「哲さん、怖いからね。冗談とか効かない時あるから。見た目も怖い系。プレーも荒いというか。闘将と言われていたぐらいだから。哲さんとセンターバックでコンビを組ませてもらったんで、すごく勉強になった」
さらに怖かった先輩として挙げたのは、筑波大学の先輩である長谷川健太と、もう2人。
「あとは木村和司さん。違うオーラを持っている。『ワシャなんじゃ』みたいな広島弁バリバリで。金田喜稔さんも日産自動車サッカー部で一緒」
この2人の広島コンビこそ最恐だったというのは、サッカーファンなら思わず頷いてしまうはずだ。
(鈴木誠)