フィリピンで少女を含む1万2000人以上と性的な関係をもったとして、横浜市の元中学校校長が逮捕された事件。この元校長にはどんな刑罰が待っているのだろうか。
今回の一件を日本の法律で裁いた場合、法定刑は5年以下の懲役または500万円以下の罰金だ。これに対してフィリピンの法律では、18歳未満が相手だと最高で無期懲役、16歳未満であれば終身刑すらありえる。もしフィリピン国内で逮捕されていたら、現地の刑務所で一生を暮らすハメになっていたかもしれない。
ただフィリピンでは法的な裁きよりも、さまざまなトラブルに巻き込まれたり、ボッタくりに遭うほうが怖いと語るのは、現地事情に詳しい旅行ライター。トラブルの例を教えてくれた。
「フィリピンには“KTV”と呼ばれるカラオケ付きの飲食店があり、ここで女の子を見定めて連れ出すという流れです。しかし、女の子とタクシーでホテルに行き、降りたところに警察官が待ち受けていたというのはよくある話。運転手と警察官がグルなんですね。こうなったらワイロを渡して見逃してもらうしかありません」
ほかにも睡眠強盗や詐欺の被害に遭う日本人は後を絶たない。だが元校長の場合、フィリピンの現地学校に3年間赴任していた経歴がある。当然、現地の事情には詳しいはずだし、それなりの人脈を築いていた可能性もありそうだ。
「今では日本人が経営するKTVもありますが、そういうお店は日本人客だらけなので目立ちすぎます。元校長はおそらく現地の業者と懇意になり、上客として歓迎してもらっていたのでしょう。そうじゃないと、1日10人もの女の子をトラブルなしで相手にするのは難しいですよ」(前出・トラベルライター)
この元校長は1人につき2500円ほどを払っていたそうだが、これは現地の相場でも妥当な金額だとか。ちなみにマニラの最低賃金は日給466ペソで、約1260円。つまり少女たちのお値段は日給2日分だったのである。日本なら高校生が1時間半のアルバイトで稼げてしまう金額だが…。
しかも世界的なLCCブームの昨今、フィリピン行きで片道1000円なんて激安航空券もあるほど。今日も日本人のオヤジたちが少女を買うためにフィリピンに飛んでいるかもしれない。