韓国でぼったくりが多発している。3年ぶりにソウル慶尚南道昌原市の鎮海で開催された、韓国を代表する桜祭り「鎮海軍港祭」では、飲食店の露店が「ぼったくり価格」だとしてSNSに次々と投稿。主催者が謝罪文を発表する事態となっている。
韓国では2023年4月1日から2024年12月31日まで、K-ETA(電子渡航認証システム)が不要となり、日本からの旅行者は今後、さらに増加が見込まれる。先日、知人がソウルを訪れた際、ぼったくりに遭遇した。コトの顛末を書いていこう。
その知人はソウルで冷麺を食べようと、あらかじめ調べていた江南の冷麺屋へと向かった。2人で冷麺2杯を頼んで会計したところ、合計5万ウォン(約5030円)と言われた。冷麺などの麺料理はコロナ禍の影響や小麦粉の高騰により値上がりしているが、それでも一杯1万ウォン程度だ。友人はつい払ってしまったが、店を出た後に高すぎることに気付いたという。
別の知人の体験談も聞いた。明洞にあるエステ店でマッサージを受けようとしたところ「フェイシャルとオイルマッサージをセットで1人30万ウォン(約3万250円)」と言われたそうだ。
明洞は観光客向けの街で、ソウルの中でも物価は高いといわれているが、人気エステ店で同等のメニュー選んだとしても、1万5000ウォン程度だろう。
この知人は明洞の別のサウナでエステを受けたところ、サウナと全身の保湿などがついたコースで8万ウォン(約8060円)を請求されたという。なお、このサウナは日本人に人気がある有名店で、旅行誌などの掲載情報によれば、友人が受けたコースはおよそ半額の4万8000ウォン(約4840円)だという。
韓国に限らず、観光客が集まるエリアでは、ぼったくりに狙われやすい。久しぶりの海外旅行でこのようなトラブルに見舞われないよう、観光客が集まりそうな店には行かない、店の口コミを読む、少しでも金額がおかしいと感じたらレシートを確認するなど、十分な注意が必要だ。