東京・歌舞伎町のバーで、マッチングアプリで知り合った男性にぼったくり行為をしたとして、飲食店従業員の男女16人が、東京都ぼったくり条例違反の疑いで逮捕された。容疑者は19歳から34歳の男女で、仕込んだ女性を待ち合わせ場所に向かわせて「知っている店がある」などと誘い込み、1杯3000円の酒を注文するなどして、男性に不当な請求をしたとされている。
新宿区では平成25 年より「新宿区公共の場所における客引き行為等の防止に関する条例」を施行しているため、町中でのぼったくり店による悪質な客引きは激減した。だが昨今はマッチングアプリで女性を装い、男性客を店に連れ込む手口が急増しているのだ。
マッチングアプリでぼったくり店の女性に引っかからないためには、どうすればいいのか。出会い事情に詳しいライターに聞いてみると、
「特徴としては、男が食いつきやすくするために、プロフィール写真が美女ということが挙げられます。このご時世、写真は誰でも加工することができ、男が美女になることもできるし、AIで簡単に美女を作成することもできる。写真がやたら鮮明すぎたり、どことなく人工的な顔であれば、注意が必要です。メッセージは主に『打ち子』と呼ばれる男性が書き込んでいます。ノリがやたらいい、会話がいやらしい、すぐに肉体関係を匂わせてくる女がいたら、ほぼ『クロ』だと思っていい。もし会うことになってしまい『いい店がある』『知り合いの店に行こう』と言われたら、すぐに退散することをおすすめします。マッチングアプリで簡単に美女と肉体関係を結べるような、オイシイ話はないと思って下さい」
手軽に異性と知り合えることで、今や多くの人が利用するマッチングアプリ。客引きが規制された今、ぼったくり店にとっては実に好都合な「カモ獲得の場」となっているのだ。