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プロ野球各球団の開幕ダッシュを阻んだ「大誤算戦犯」は誰?(2)黒田復帰で期待の広島も…

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 今季は優勝候補として下馬評が高かった広島も、エルドレッド(34)が不在とはいえ、打線が冷え込んでいる。黒田博樹(40)の復帰でムードは良好のはずだが‥‥。

「実は選手たちがガチガチになっているんですよ。というのも、前田健太(27)が今オフにメジャー挑戦で退団するかもしれないし、黒田も今季に全力投球して1年で辞める可能性がある。となれば、今年しか優勝のチャンスはないといった雰囲気になっていて、選手らは硬くなっているんです。しかも黒田の登板試合では必要以上に勝ちをつけようとプレッシャーがかかっているようで、『ほんとに勘弁してほしいですよ。しんどいです』とこぼす主力までいた」(球団関係者)

 そんな打線に手厳しく当たる、緒方孝市監督(46)の求心力が低下しているという。オープン戦時から低調な打線に対し、「ランナーが出ないから作戦の出しようもない」とか「打線が線になっていない」などと酷評してきたが、結果が出ていないとはいえ、言われるほうのストレスはたまる一方のようだ。

「かと思えば、キャンプから不調に陥っていた堂林翔太(23)には、『開幕ベンチを争う選手じゃない。これ以上つける薬はない』などと言って開幕二軍を通告していながら、下で結果を出したわけでもないのに、『カンフル剤になればいい』と昇格させた。こうしたブレに『何言ってんだ』と主力選手から不満が漏れ始めていました。さすがに緒方監督もそうした雰囲気を察して、徐々に、選手を責めず『起用した俺が悪かった』といったコメントを発するようになったんです。ところがこの変貌に対しても、『何、こっちの空気読んでんだよ』と主力が失笑していた」(球界関係者)

 甲子園の開幕カードでDeNAに3タテを食らうという、同一カードでは20年ぶりの屈辱を味わった阪神もゴメス(31)、マートン(34)といった主砲のバットが湿り、打線がつながらない。そんな中、3番の西岡剛(30)だけが打率を3割に乗せて、好調のようだ。

「今季1年契約の和田豊監督(52)は優勝以外なら解任ですから、自分の色を出そうと必死です。3番・西岡はその目玉ですが、ハマっているようでも勝ちに結び付いていないんですよ。実は和田監督以外の首脳陣全員とフロントは、攻撃的に動かすため、1番・上本博紀(28)、2番・西岡、3番・鳥谷敬(33)というオーダーにしたいのですが、なまじ西岡が数字を残しているので監督に進言もできない。西岡自身も『2番か6番でいけるのに‥‥』と現在の打順にはやりづらさを感じているのにね」(在阪メディア関係者)

 開幕早々の4月2日にグリエル(30)との契約を解除したDeNAも、当初は大誤算と酷評されたものだ。ところがチームは大歓迎だった。

「中畑清監督(61)はキャンプ時から、合流日未定のグリエルについて『別にいらないよ』と話していましたからね。昨年から飛行機嫌いや偏食などで特別待遇を受け、わがまま放題でした。幸いなことにロペス(31)とバルディリス(32)が打撃好調で、モスコーソ(31)も計算どおりにローテの柱で働いている。保険で取ったエレラ(33)までがセットアッパーとして連日のように登板しています。グリエルが来日していたら、外国人枠の関係で誰かを二軍に落とさなければならず、チームの勢いに水を差す可能性もあった。契約解除を発表した高田繁GM(69)はその席で『巨人でもメジャーでもどこでも行ってくれよ』と、余裕で吐き捨てていましたよ」(スポーツ紙デスク)

 大誤算が転じたようで、苦戦も予想されたDeNAは単独首位に躍り出た。

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