映画では数々の主演女優賞を受賞、出演ドラマは高視聴率を叩き出し、CMに出ればその商品の売り上げが倍増すると言われる人気女優の仲間由紀恵。そんな彼女にとって鬼門だったのが“歌”である。
「沖縄出身の仲間は、地元のテレビ局制作のドラマでデビューを果たし、上京後は演技と並行して歌手活動を行っていました。篠原涼子らを輩出した東京パフォーマンスドールに短期間ですが、正式メンバーとして在籍していたことはかなり有名です」(芸能記者)
そして、96年、あの小室哲哉が司会を務めた音楽番組「TK MUSIC CLAMP」(フジテレビ系)のエンディングテーマ「MOONLIGHT to DAYBREAK」をリリース、念願のCDデビューを果たした。しかし、このシングルはオリコンチャートで最高74位。ソロではトータル7枚のシングルを発表しているが、そのほとんとが100位以下と惨敗を喫している。
「彼女の悲しいところは、小室ファミリーの一員とは言いつつも、プロデューサーを務めたのがTK御大ではなく、小室の右腕・久保こーじだったこと。つまるところ、ファミリーでもかなり末席に位置していたわけで、隆盛を誇った小室の恩恵をほとんど受けられなかった」(音楽ライター)
その後、06年に仲間由紀恵withダウンローズ名義でリリースした、CMからの派生曲「恋のダウンロード」が売れたことで、歌手としてようやく雪辱を果たしたのだった。