事件

麻原彰晃「6月死刑執行」の戦慄現場!(4)体を引きずられて絞首台へ

 この元教戒師が語る。
「映画のように、その日は突然、やって来るわけではない。実際には、教戒師が前もって死刑囚に面会し、『何か家族に伝えたいことはあるか』などと問いかける。死刑囚はこれで死刑執行の近いことを知るが、以後、大半の死刑囚は食事が喉を通らなくなる。執行前夜には豪華な夕食も出されるが、まったく手をつけられない死刑囚も多く、事前告知はむごいと感じたこともありました」
 そうして迎えた死刑執行当日の朝、パタパタという複数の足音が近づくや、数人の刑務官によって独房の扉が開かれ、「本日これより死刑を執行する」旨、死刑囚に伝えられる。元教戒師が続けて明かす。
「死刑囚は正座の姿勢で宣告を聞いているが、大半は自力で立ち上がることすらできない。多くの場合、刑務官が両脇を抱えて刑場に連れていくことになるが、あまりの恐怖で体が硬直してしまうのか、両足を伸ばしたまま、ズルズルと引きずられていく死刑囚も多い。引きずられながら、『ウー、ウー』などと、言葉にならない声を発する者も‥‥」
 絞首台のある部屋に入ると、顔なじみの教戒師が待っている。目の前には小さな祭壇。この祭壇は戸板返しになっており、死刑囚は仏像とイエス像から好きなほうを選ぶことができる。簡単な祈りのあと、最後に菓子と茶を勧められるが、
「それらを口にする者はほとんどいない。恐怖の時間をできるだけ短くすべく、刑務官らは死刑囚をすぐに絞首台へ向かわせようとするが、体をブルブルと震わせて失禁し、うめきながら教戒師にすがりつく者もいる。最後は力ずくで絞首台に連れていかれ、頭に目隠し用の袋をかぶせられるや、直ちに死刑執行のボタンが押されます」(元教戒師)
 実は、東京拘置所は97年に改築工事が始められ、06年までに全ての工事が完了している。その際、かつてあった階段式の絞首台は、いきなり足元の床が開く平地式のものに変えられた。死刑執行までのプロセスを含め、若干の変更点がないわけではないが、いずれにせよ、死刑囚にとってXデー当日は想像を絶する戦慄の一日となるのだ。
「(麻原の異常行動は)詐病だと思う。(麻原は)そういうことをする人間だ」
 大みそかに出頭した平田被告は、接見した弁護士にこう語ったという。
「松本死刑囚には、詐病の末に狼狽した死刑執行日を迎えるのではなく、それまでにオウム事件の真相をぜひ語ってほしい」(前出・法務省大幹部)
 残る期限は、あと5カ月余り──。

カテゴリー: 事件   タグ:   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」
5
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」