嵐・相葉雅紀主演の月9ドラマ「ようこそ、わが家へ」(フジテレビ系)。視聴率は第3話の時点で平均12.1%だが、「面白い」と評価は高い。
「小説をドラマ化するにあたって、主役を父親から息子に変更したと同時に、頼りがいのある息子を気弱な性格に変えました。相葉さんのどこか頼りない感じがハマってますね。また、演技の上手い沢尻エリカさんをオリジナルキャラを作ってまで相葉さんの相棒に起用したのも正解でした。有村架純さんの妹役など、キャスティングが功を奏していると思います。過去に『ストロベリーナイト』(フジテレビ系)を担当した黒岩勉さんの書く、しっかりとしたサスペンスの面と、父親の社内での奮闘という両方を上手く描いた脚本にも引き込まれます」(テレビ誌編集者)
そんな中、ドラマに深みを持たせているのが、気弱な父親役を演じる寺尾聰だ。相葉も寺尾に大きな影響を受けているという。テレビ局スタッフが語る。
「名優・宇野重吉さんを父に持つ寺尾さんは、ずっと『二世だ』と言われ、1981年に『ルビーの指環』でレコード大賞を受賞した時でも、『演技は及ばない』と言われました。それが2001年に映画『雨あがる』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。レコ大と両方受賞したのは寺尾さんだけです。そんな凄い人なのに偉ぶらず、温和ですし、その姿に相葉さんは感銘を受けているんです。嵐のメンバーである相葉さんはプレッシャーも凄いですが、『親の七光り』と言われながら実績を重ねてきた寺尾さんを尊敬してますし、色々話を聞いてますよ。寺尾さんの相葉さんへのアドバイスは『まぁ、なるようになる』だそうです」
原作と設定が変わり、オリジナルキャラが出ていることから原作とは違った結末が予想される『ようこそ、わが家へ』。寺尾との共演で、相葉が一皮むけるかどうかも楽しみだ。