ダルビッシュや田中将大、本田圭佑や長友佑都、野球やサッカーのツワモノが束になってもかなわないというニシコリミスク。先物買いスポンサーのこれだけの勝ちっぷりを見せられると「後出しジャンケンでもかまわない」とばかりに、現在は数え切れない企業が錦織詣でを繰り広げているのが現状だ。
「しかし契約料も青天井で上がってますので、資金力のない企業ではどうでしょうか」(スポーツライター)
実際、4月に錦織と3年契約を結んだ住宅設備の最大手LIXILあたりの株価を動かすまでには至ってない状況だというが、
「LIXILは東京五輪を見据えての契約ばかりですし、企業の規模も大きいですからね。それでも5月末からの全仏オープンで『日本人初のグランドスラム優勝』なんてことになったら、この特大企業の株価も動かしかねない、それが現在の錦織選手の経済パワーですよ」(経済誌ライター)
いまや錦織は高嶺の花。では、ユニクロに見習い「先見の明」という意味で、注目されているアスリートはいるのだろうか。
「残念ながら、野球は皆無。サッカーはW杯の時期がいちばん動くので、今は静観という状況のようです。それでも、レアル・マドリードの下部組織にいる中井卓大くん(11)や、バルセロナ退団濃厚と噂されている久保建英くん(13)といった超ヤング世代に注目している企業はありますね」(前出・スポーツライター)
やはり世界で勝たなければ、企業も行列を作らない。錦織選手を目指して練習に励むテニス児童やサッカーで世界を目指す少年たちにお金の話は品がないが、日本の経済を動かすのは政治家の策略よりも、次世代の彼らの活躍かもしれない。