メタボは解消したい。しかしご飯も食べたい。そんな悩める肥満族に朗報だ。なんとご飯を冷やして食べるだけで痩せられるという。
かつてテレビ番組で山形県(米沢市)出身のタレント・あき竹城が「最高に美味しい」と話していたのが、山形の郷土料理「水まま」。水ままとは「ご飯を水で洗って粘り気を取り、しょっぱい味噌漬けや胡瓜・茄子漬けとともに、冷たい井戸水や湧き水で食する」(山形市観光協会公式ホームページ 水飯・みずまま・より)もの。つまり冷やご飯のぬめりを冷水で取り除いて茶碗に盛り、氷水をかけるだけのものなのだが、これが今、ひそかにブームになっているという。食の細る夏場に適するということもあるが、なんとダイエット効果抜群だというのだ。岐阜大学応用生物科学部の早川享志教授が雑誌、テレビでこう語っている。
「ごはんが冷めると、一部のデンプンがレジスタントスターチという成分に変化する。レジスタントスターチとは、消化されにくいでんぷんという意味で、小腸での消化吸収を免れて大腸まで届く。大腸内をきれいに掃除するため、別名『快腸でんぷん』とも呼ばれている。また、レジスタントスターチを摂ると血糖値の上昇が緩やかになるため、インスリンの分泌量が少なくなり、体脂肪の増加も防ぐ」
温かいご飯ではなく冷たいご飯を食べることで、若々しくスリムな身体を実現することができるというわけだが、体にいい、美味しいからといって、食べ過ぎには要注意である。
(谷川渓)