スポーツ

第82回日本ダービー!スポーツ紙“エース記者”座談会「ドゥラメンテの末脚が最後の直線で爆発する」

20150604d-2

 今週は「日本ダービー」が東京で行われる。1番人気は皐月賞馬ドゥラメンテが支持されそうだが、スポーツ紙エース記者3名は、その強さを認めつつ、穴馬をあぶり出した。はたして、3歳馬の頂点に立つのは、どの馬か!

水戸 今年のダービーは、ドゥラメンテの1強でしかたがないのか。

小田 恐らく、この1頭だけが単勝2倍を切る人気になりそうですね。

高木 ある競馬関係者は、ナリタブライアンが勝った時(94年。2着エアダブリンとは5馬身差)と同じぐらい力の差があると。

小田 先日の皐月賞は、本当に強かったですからね。

水戸 そもそも、皐月賞をパスするって話もあったんだよな。賞金的に難しいから、ダービー一本にしぼるという。厩舎関係者もためらっていて、結局、中1週で共同通信杯を使った。

高木 確かに、日程的に厳しかったですからね。

水戸 その共同通信杯は、リアルスティールに負けて「やっぱり、中1週で無理をしているし、まだ弱さがある馬だな」と思ってた。

小田 共同通信杯は、石橋騎手が引っ張って下げてしまったのが敗因でしょう。

高木 そう。M・デムーロなら1度行かせてから、折り合いをつけたはずです。

水戸 驚いたのが皐月賞のパドック。本格化するのはまだ先、血統的にもリアルのほうが強いと見ていたのに、「あれっ」と思うほど馬体がよくなっていた。これは逆転もあるぞと。ポテンシャルの高い馬は、短期間で急激によくなるものなんだよ。

高木 もし今回、ドゥラメンテが負けるとしたら、自滅の形しか考えられないですね。スタンド前発走だから、ファンの大歓声でテンションが上がって、道中リズムを崩して‥‥。

小田 あと、皐月賞はクラリティスカイの(横山)ノリさんが前半1000メートルを59秒2と飛ばしてくれて、ドゥラメンテにとっておあつらえ向きの展開だった。前向きな気性の馬には、理想的な競馬になりました。

高木 今回は狙ったポジションを取りやすい内寄りの枠のほうがベストでしょうけど、デムーロも2度目の騎乗。出たなりのところでうまく我慢させて、最後の直線で爆発させる形になると思います。僕はリアルとの表裏を考えているんですけど、能力はドゥラメンテのほうが上と見てます。

水戸 ということは、この馬が本命か。

高木 まあ、そうですね。

小田 確かに、ドゥラメンテの死角を探し出すのは重箱の隅をつつくようなものですけど、皐月賞のようなペースにはならないんじゃないかなあ。もっと緩くなると思うんですよねー。

水戸 2カ月の短期放牧を挟んでの勝利だったから、その反動も気になるところ。気性面を思うと、折り合いを欠くなどしてね。

小田 ペースが落ち着けば波乱の余地はありますよね。穴党は、そこに賭けるしかありません(笑)。

高木 ヴィクトリアマイルで3連単2000万円の例もありますからね。

水戸 そう。競馬は何が起きるかわからんからな。

◆座談会メンバー

水戸正晴 サンケイスポーツ記者。週刊アサヒ芸能で「万券を生む血統論」を連載する大穴党。年に1度は帯封をヒットさせている。今回“行った行った”なら‥‥。

小田哲也 スポーツニッポン記者。愛称は“万哲”。近走成績より、その馬が最も強かったパフォーマンスを重視する大胆印で、大穴を量産している。

高木一成 日刊スポーツ記者。前走内容を勝ち負けにかかわらず分析するのが予想スタンス。競馬以外にも競艇、競輪など、日夜勝負勘を磨くギャンブラー。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論