水戸 1番人気はドゥラメンテだとして、それ以下はどうなる?
高木 皐月賞組の着順そのままじゃないですかね。素直にリアルスティール、キタサンブラック、サトノクラウンの順でしょう。
小田 リアルはまだ4回しか使ってなくて把握できないところもありますが、皐月賞が行われた中山は、やっぱりディープ産駒は合わなかったと思います。
高木 ドゥラメンテが力を出し切れないケースでディープ産駒のリアルがうまく乗れば、今回は逆転もありうる。福永騎手はサトノクラウンにも乗れたのにリアルを選んだのは、ダービーを勝てると見たからでしょう。不動の対抗です。
小田 確かにレースセンスがいいし、乗りやすいのも福永騎手に合っている。
水戸 13年に勝ったキズナと同じ配合だけど、コロッとしたマイラー体型がちょっと気になるんだけどな。
高木 キタサンブラックの馬主・北島三郎さんは、もし勝ったら会場で歌うと張り切っているそうです。
小田 それこそ勝てば、間違いなく競馬界は盛り上がるんですけどね。ただ、母父サクラバクシンオーがどうしても引っ掛かります。
水戸 距離はこなせるだろうけど、さすがに今回は厳しいのでは。それより、弥生賞で強い競馬をしたサトノクラウンは、皐月賞よりいい状態で出てくるはず。
小田 皐月賞はスタートで出遅れて、4コーナーでドゥラメンテに寄られる不利もあった。不完全燃焼のレースでしたからね。
高木 ただこの馬、ダービーよりは、皐月賞向きだと思うんですよね。
水戸 そうかな。体が薄くて子供っぽい馬だけど、この時期は目に見えて体力がアップする。今度は間違いなくいい状態で出てくるから、怖い1頭だと思う。
小田 僕は同じサトノでも京都新聞杯を勝ったサトノラーゼンに注目しています。これが僕の本命です。
水戸 バカにはできんだろう。さすが万哲、いいところに目をつけるな。
高木 池江寿厩舎のディープ産駒なのに、そんなに人気になりそうにない。
小田 9回もレースを使っていますが、4着以下が1度もない。東京コースも2400メートルも経験済みで、前走の時計も悪くないですし、操作性に優れている。岩田騎手なら3、4番手につけられるはずで、前々の競馬から押し切るイメージですね。
高木 なるほど。言われてみると‥‥正直、あまり注目してなかった(苦笑)。
水戸 こいつみたいに相手なりに走る馬は怖いんだよな。一発があって不思議ないから、私は★印だな。
高木 僕は印を打つかどうか‥‥追い切りしだいって感じですかね。
◆座談会メンバー
水戸正晴 サンケイスポーツ記者。週刊アサヒ芸能で「万券を生む血統論」を連載する大穴党。年に1度は帯封をヒットさせている。今回“行った行った”なら‥‥。
小田哲也 スポーツニッポン記者。愛称は“万哲”。近走成績より、その馬が最も強かったパフォーマンスを重視する大胆印で、大穴を量産している。
高木一成 日刊スポーツ記者。前走内容を勝ち負けにかかわらず分析するのが予想スタンス。競馬以外にも競艇、競輪など、日夜勝負勘を磨くギャンブラー。