被害者、共犯者の2人の女性をおぞましい形で結び付けた石崎容疑者とはどんな男なのか。石崎容疑者が勤めていた会社の元同僚が言う。
「酒もタバコもやらないんですが、女とパチンコにハマってましたね。仕事中も頻繁にメールをしていてあるサイトを使っていたみたい。エレベーター前に置き忘れた携帯電話の画面にそれと思しきやり取りが残っていて、社内で話題になってましたね」
別の知人はこう語る。
「年上の奥さんとうまくいっておらず、不特定多数の女性と交際していた。同世代のコンビニの女性店員に電話番号入りの手紙を渡して交際を始めたこともある」
前出の元同僚が、石崎容疑者が営業用の車から女子高生を凝視しているのをとがめると、「こんなの基本だよ」とうすら笑いを浮かべた。
もっぱらパチンコや彼女たちに金を使っていたようで、いつも「金がない」と周囲にこぼしていた。
一方の手面容疑者も、1680万円で新居を購入したばかり。
「若いのに広い家を買うなんてすごいなと思いました。1階に趣味の登山用具を置き、2階に夫と住み、3階は子供2人の部屋にすると聞きました」(近隣住民)
6月から引っ越す予定だったが、当座のお金に困っていた様子だったという。そんな手面容疑者は石崎容疑者とネットで知り合い「そういう仲だった」(社会部デスク)。一方、同様のサイトで知り合った平沢さんと石崎容疑者との関係について、石崎容疑者が常連だった居酒屋の従業員が証言する。
「3月末頃に一度だけ石崎が平沢さんを連れてきたことがあります。つきあっているというより友達っぽい感じでした」
平沢さんと話すうちに、彼女に多額の貯金があることを知った石崎容疑者が、手面容疑者を誘い凶行に及んだのか。
いずれにせよ、平沢さんを装った手面容疑者が、平沢さんの口座から800万円を引き出したのは4月6日午後だった。
「その直前に平沢さんは石崎の実家近くの公園駐車場に呼び出され、車内で絞殺されたと見られています」(前出・社会部デスク)
彼女の遺体は真岡市内にある石崎容疑者の実家敷地内に埋められた。さらに石崎容疑者は業者を呼んで上から砂利を敷き詰め、親族らには「資材置場にしたい」と説明。作業は5月上旬まで続いたが、住んでもいないのに勝手に庭に重機を運び込み、コンクリートで敷地を固めようとするのを、父親らに反対され工事は中断されたという。
別の捜査関係者が言う。
「石崎は平沢さん殺害後の5月10日に女性と東京近隣のシティホテルのスイートルームに泊まったことを示唆する画像や文言を、『LINE』上に残していた。相手が誰かは不明ですが、もし手面なら、完全犯罪を成し遂げたつもりで甘いひとときを過ごそうとしていたのか‥‥」
事件の一刻も早い全容解明が待たれる。