社会

エコノミスト・門倉貴史「オヤジの裏テク錬金手帳」~少年の心を残したオモチャ好きなオヤジこそ「おもちゃ」のモニターで稼げ!~

20150604cc

 ミニカーやスライム、ビニール人形、超合金ロボット、ラジコンなど、オヤジ世代が少年時代に遊んだ懐かしいオモチャの数々。今回は、小さい頃オモチャが大好きで「大人になった今でもまだいろいろなオモチャで遊びたい」と、考えている少年の心を持ったオヤジにオススメの副業を紹介しよう。

 それは「成人用のおもちゃ」のモニターだ。

 近年、日本では多種多様な成人用のおもちゃの需要が急拡大しており、一説にはすでに約1000億円の巨大マーケットを形成しているとも言われる。

 背景には、流通スタイルの激変がある。

 モノがモノだけに、そうした「おもちゃ」を買う目的で店に行くことには後ろ暗いイメージがある。これまでは一部の“勇者”に限られていた。しかし、ネット通販という匿名性が確保された世界では、店員と顔を合わせることなく、好きな商品を気軽に購入することができる。

 こうしたことから新製品の「おもちゃ」は次々に登場している。一方、メーカー側は市場に投入する時、事前にモニターを使ったテストを実施し、安全性を確認しておく必要がある。

 モニターは、アダルトグッズの通販サイトなどで不定期に募集している。女性の求人が多く、男性は求人が少ないため、競争倍率は非常に高い。選ばれると、メーカーから「大人のおもちゃ」の見本が自宅に郵送されてくる。

 具体的な仕事内容は、試作段階の「おもちゃ」を実際に使って体験。メーカー側に試用した時の感想・評価をレポートにして送るというものだ。報酬は試用商品の種類によってまちまちだが、1回あたり2000円~1万円ぐらいの収入になる。モニタリングの時間は30分程度なので、時給換算で考えれば、かなりお得な副業と言えるだろう。しかも終わったあとは、アダルトグッズを返却することなく、そのまま使い続けることもできる。

 この副業をしていることはあまり知られたくないと思うが、その点は十分に配慮されているので安心してほしい。商品を発送する際、中身がアダルトグッズであることがわからないよう、送り状に「化粧品」「雑貨」などと記載してある。宅配便の配送業者の人も中身が「大人のおもちゃ」だとは夢にも思わないだろう。

 ここまで読んで、オモチャ好きのオヤジは「最新のアダルトグッズで遊べるうえにお金ももらえるなんて、なかなかオイシイ仕事だなぁ」と思ったのではないか。

 ただ、この仕事をするにあたっては特有のリスクがあるので注意が必要だ。まだ世の中に出回っていないアダルトグッズばかりなので、試用の際に、下半身がいろいろなトラブルに見舞われやすいのだ。

 開発段階のローションをつけたとたんにかぶれてしまい、股間が赤く腫れ上がって大変な事態になったこともあったという。ローションの乾燥が思いのほか早く、アンダーヘアがパリパリに固まってしまい、泣く泣く剃毛を余儀なくされたケースもある。

 もちろん、あなたの下半身に予期せぬ事態が起こっても、試用前に誓約書を交わすので、訴えることはできない。このようなリスクを「ひとつの冒険」と思えることこそ少年の証し。ぜひチャレンジしてほしい。

◆プロフィール 門倉貴史(かどくら・たかし) 71年生まれ。95年慶應大学経済学部卒業後、銀行系シンクタンク入社以来、エコノミスト畑を歩む。現在、BRICs経済研究所代表。専門は先進・新興国経済、地下経済、労働経済学、行動経済学と多岐にわたる。

カテゴリー: 社会   タグ: , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
【高校野球】全国制覇直後に解任された習志野高校監督の「口の悪さ」/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
3
エスコンフィールドに「駐車場確保が無理すぎる」新たな問題発覚!試合以外のイベントでも恨み節
4
「子供じゃないんだから」佐々木朗希が米マスコミに叩かれ始めた「温室育ち」のツケ
5
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」