芸能

テリー伊藤対談「萩本欽一」今の若い学生たちは素直でおもしろいね

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テリー 今の学生たちは、どんな人生観を持っているんですか。

萩本 この間、女の子に「キミたちの夢は何?」って聞いたら、「え? 夢を見つけるために今、大学に来てる」って言われたね。「そもそも夢があって、その実現のために大学に来たんじゃないの?」って聞いたら、そうじゃないの。

テリー うーん、これからの夢を探しに来ているんだ。

萩本 そうそう。大学4年間で探すみたいよ。でも、たった1人だけ「介護とか保育とか、人の世話をする仕事がしたい」っていう子がいた。だから「すてきだね。あなたの顔は、おばあちゃんたちが“○○ちゃん”って声をかけたくなるような顔だね。いいところに行くね」って言ったら彼女が泣き出した。そういう自分の目標を聞いて、僕みたいに感激してくれる人が今までいなかったんだって。

テリー へえー。

萩本 すごく純情だったり、子供っぽかったりして、僕から見るとすごくおもしろいの。

テリー そういう若い人に、欽ちゃんはどういうアドバイスをするんですか。

萩本 例えば「昨日モデル事務所に願書を出したんだけど、欽ちゃん、受かるかね」っていう男の子がいたから、「受かんないと思うよ」って(笑)。

テリー そう甘くないですよね。

萩本 「何で?」ってビックリしてたけど、彼、茶髪にピアスしてるのよ。「芸能界って、出来上がりはいらないんだ。だってもう育たないもん。ごく普通の、これからの成長が楽しみな人が欲しいと思うよ」って言ったら、「それはそうだな。俺、明日、頭真っ黒にしてくるよ」だって。こういうところはすごい素直なんだね。もしテリーさんだったら、どういう人材が欲しい?

テリー 確かに、渋谷とか原宿にいなさそうな子がいいですよね。僕も、自己演出ができちゃってる子はあんまり好きじゃない。

萩本 ほら、やっぱり。

テリー あと、自分のよさに気づいてない人。

萩本 僕もそうだな。ものを作る人は、それを見つけてあげるっていう楽しみがあるんでね。この記事の、今テリーさんの言ったところに赤線引いて、それに沿って修業すれば、いいとこまでいけるよね。

テリー 欽ちゃんみたいな年配の人がもっと近くにいたら、若い人も勉強になるのにね。

萩本 いや、今は学校にずいぶん年寄りがいるの。で、先生の話をいちばん真剣に聞いてるのは年寄りだから。

テリー あ、そうなんだ。

萩本 60、70歳ぐらいのお父さんたちみんなに聞いたの、「何やってたんですか」って。例えば「裁判官やってたんですが、何か勉強したいなと思って」という感じで、すごく真剣に勉強しているから、若い人が近づけないの。声をかけると失礼、みたいな。

テリー その気持ちもわかんなくはない(笑)。

萩本 だから、僕は逆にボケを演じようと思ってるの。「同じ年配でも、間抜けな人がいるんだよ」って、隣の席に来た子に「俺の家庭教師をやるんだよ。しっかり勉強して、あとでこっちに教えてね」と言ってるんだ(笑)。

テリー それは欽ちゃんにしかできない技だな。

萩本 今、家庭教師を3人確保してます(笑)。

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