4月からICUでキャンパスライフを送る佳子さま。だが、これまでの学生生活は決して順調とは言えないものだった。学習院初等科から、同中高等科、そして大学へと進学した佳子さまは、14年8月に突如、中退してしまったのだ。
「13年に米国に短期留学したことで、異文化コミュニケーションなどに関心を持ちました。サークルの新歓コンパの様子が報じられ、母の紀子さまにサークル活動を禁止されたことも中退のきっかけになったようです。姉の眞子さまが卒業したこともあり、留学生も多く自由な校風のICUに魅力を覚え、編入を目指しました」(宮内庁関係者)
特別入学選考により、ICUに合格した佳子さま。宮内庁により合格が発表された10月以降、前年比で一般入試の受験者数は約20%も急増した。
入学後まず注目されたのは、そのファッション。入学当日こそ、プリンセスらしい清楚な服装だったが、翌日はかなりカジュアルな服装。さらに、5月15日からの1泊2日の八ヶ岳で行われた校外合宿に参加した時にはこんな姿が見られた。
「青を基調にしたチェックのタンクトップという服装でした。母親である紀子さまと激しく口論したようです」(宮内庁関係者)
今どきの大学生としてはごく普通の服装とはいえ、やはり宮内庁は苦言を呈したという。皇室に詳しい神道研究家の高森明勅氏はこう擁護する。
「皇室ジャーナリストや識者の『プライベートでも皇族らしく』『品位のある服装を』と佳子殿下を非難するコメントを目にします。これこそ本末転倒でしょう。20歳の殿下にはある程度のプライバシーを認めるべきで、逆に周囲は『それを報道することこそ異常』だとたしなめるべきでしょう」
しかし、女性週刊誌記者は「佳子さま報道」の現状についてこう明かす。
「各女性週刊誌では、皇室担当記者が佳子さまを徹底マークしています。ICUの学生をバイトとして雇い、『今日はベンチでジャニーズ風の男子学生と談笑していた』『学食でしょうが焼き弁当を食べていた』など、キャンパス内での様子を逐一、報告させているところもあります」
学内でこうした“スパイ活動”まで行われている報道の過熱ぶりに、高森氏はこう苦言を呈する。
「佳子殿下は内親王であり、他の宮家と比べてもおのずと注目が集まるのは当然でしょう。しかし、報道の実情を見ると、新しくスタートした大学生活や周囲との健全な関係を阻害するような取材活動が行われている一面もあります」
国際政治学者の藤井厳喜氏が続ける。
「現在はスマホさえあれば、誰でも佳子さまの日常をまる裸にして拡散できる時代。マスコミもパパラッチ化しており、それも一般人を巻き込んだ報道合戦に拍車をかけるおそれがある。これはまことにゆゆしき事態です」
皇室は開かれるべきか、荘厳であるべきか──論客たちの激論は続く。