かつて姉の眞子さまが在学時、学園祭で「たこ焼き」を焼く姿が盗撮されたことがあり、大学側は佳子さまへの盗撮を警戒して、対策を講じているという。
「外部の人間も大学構内に入れますが、常に警備員が不審者の有無を見回っています。キャンパス内ではあらゆる撮影が禁止されています。また、学生には佳子さまについて、ネットなどに不用意な発言や書き込みをしないよう箝口令が敷かれているんです」(ICU関係者)
こうした対応が佳子さまの望む「自由な校風」を阻害する結果となっているのも事実だ。一方で、皇族全体への影響を懸念するのは、皇室ジャーナリストの松崎敏弥氏である。
「すでに宮内庁は、マスコミ各社に対して、通学中などの取材、報道を自粛する申し入れを行っています。『佳子さま報道』により秋篠宮家ばかりが注目を集めることで、天皇家、東宮家との溝が生じるのではないかと案じています」
騒動は国内にとどまらず海外にまで飛び火した。
5月15日には韓国のネットメディア「デイリージャーナル」で「佳子さまを慰安婦に」との侮辱的記事が掲載された。また、5月20日にインターネット掲示板で、
「逆らえないようにしてやる。ICUには同志の仲間がたくさんいるからな」
と書き込んだ43歳の無職男性が、投稿翌日に偽計業務妨害で警視庁に逮捕されている。
「報道がエスカレートすることで、佳子殿下の身に実際に危険が及ぶこともあるかもしれない。かつてバッシング報道が続き、精神的な苦痛を受けられて皇后陛下が失声症になられたことがありました。佳子殿下とて人間で、まだ20歳という年齢です。しっかりとしたガードが望まれます」(蜷川氏)
成年皇族としての公務により、表舞台に出る機会が増えていく佳子さま。すでに「高価なブランド服を着ている」という誤報もなされた。また、みずからの言動が今後、バッシングに転じるおそれもある。
「ご皇族の方は、事実上、名誉毀損や侮辱について法的にガードするものがないというのが現状です。ただ法律で縛ればよいとは思いません。それ以前のたしなみをメディアや国民が身につけることが先決です。しかし、最後のガードとして厳重に対応できる法的な制度は必要だと思います」(高森氏)
また、藤井氏は、このように指摘する。
「佳子さまの報道が過熱化することには、警鐘を鳴らし続けたい。しかし、その一方で、さまざまな世代の日本国民が関心を持つようになり、臣籍降下や旧宮家の復活など、ご皇室のあり方を考える、いいきっかけになればと思っています」
昨年12月の記者会見で、自身の短所を尋ねられて、
「父と同じように導火線が短い」
と答えた佳子さま。自身に向けられる心ない行動により、父・文仁親王ゆずりの短い導火線に火がつかないといいのだが‥‥。