6月14日に放送されたバラエティ番組「ワイドナショー」(フジテレビ系)にて、1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件の加害者男性が手記「絶歌」(太田出版)を出版することに関して、出演者から多くの批判の声があがり話題となっている。
「まず同番組レギュラーの松本人志は、事件の被害者側の気持ちを考慮し『僕は読まない』と発言。またゲストの坂上忍は『若い子たちが読んだら(犯罪の)助長になりかねないんじゃないか』と著書を手にした若者への影響を危惧し、『なぜその人たちの了解を得ずに初版で10万部刷るのか』と被害者遺族の気持ちを無視して販売に踏み切った出版社の判断に苦言を呈しました」(テレビ誌記者)
今回、「絶歌」についてのコメントは最小限に抑えた松本だが、過去には元少年Aについて怒りを露わにしていた時もあったと芸能誌記者は語る。
「加害者男性である元少年Aは犯行当時、被害者の首を切って校門の上に置いたその日の夜にダウンタウンの番組を見て笑っていたということが、母親の手記で明らかになっています。本でそのことを知った松本は、度々、メディアで元少年Aについて言及するようになりました。あるラジオ番組では、死刑制度廃止論者を否定する際にも元少年Aを引き合いに出しており、松本は『(死刑制度は)仇討ちやないねん。向こうがこっちの身内を殺したんや。まず向こうが1回の表で攻撃してきたんや。1回の裏はやらしてくれよ』と野球に例えながら、被害者遺族は反撃する権利があると主張しています」
現在インターネット通販サイト「アマゾン」では、売上ランキング1位を独走している「絶歌」。今後も多くの著名人が意見を述べ、物議を醸しそうだ。
(森嶋時生)