鈴木奈々、ローラ、有村架純など、近頃のネットニュースでは「女性タレントの○○がスッピン画像を公開!」という記事が増えている。これらの記事では、「超絶可愛いと評判!」や「ファンも大絶賛!」など、歯の浮くような賛辞がこれでもかと繰り返されるのが定番。たかだか自分の素顔を公開しただけなのだが、需要があるということなのだろう。
この手のスッピン公開はタレント側にとって、自撮り画像をアップするだけなので楽ちんだ。しかもツイッターやインスタグラムなら、「スッピンだよ♪」とひと言書き添えるだけで済む。なんらかの理由でブログの更新が難しい状況だったり、発信できるほどのエピソードがないタレントでも、存在感をアピールできるのは大きなメリットだろう。
だが、それらの画像は本当に“スッピン”なのだろうか? 芸能人は毎日のように入念なメイクを施しているため、一般人よりも肌が酷使されがち。そんな彼女たちの肌が、スッピンに堪えられるとはとても思えないのである。そこで、自称“スッピン”の芸能人たちが使っていると思われるテクニックについて調べてみよう。
最もシンプルな方法は、スッピンっぽく見えるメイクを施すこと。素顔でも目が大きく見えるタイプの顔であれば、シミや肌荒れさえ隠せばスッピンは簡単に演出できるのである。そのためにはファンデーションをしっかり塗ればいい。顔全体の質感が均質になっていれば、メイク感は目立たないのである。
次はテクノロジーに頼る方法だ。スマホ用の“メイクアプリ”では、肌をきれいに補正する機能や、目を大きく見せる機能など、数多くのメイクテクニックを装備。これを使いこなせば、アイメイクをしなくても眠たい目をパッチリさせ、お肌ツルツルのスッピンを演出できるのである。もはやフォトショップも真っ青の画像加工が簡単にできる時代になっているわけだ。
自撮りに慣れているタレントなら、光の加減を上手く使うことでスッピンっぽく撮影できることも。露出オーバー気味で肌荒れを飛ばしたり、撮る角度を工夫して目を大きく見せるのはお手のものだ。スマホに標準装備されている画像補正機能でセピア色っぽくしてみるだけで、いろんなアラが隠せることもある。
もちろん、なかにはスッピンそのものが美しいタレントがいることも事実。もっともそういう人ほど自分の美肌には無頓着だったりするもので、わざわざスッピン画像を公開しようとは考えなかったりする。もしそんな美肌タレントのスッピンにお目にかかることがあったら、眼福として画像を保存しておいてはいかがだろうか。
(金田麻有)