バラエティー界に「下ネタ女王」が降臨し、ひな壇を巡る女性タレントの勢力図が変わろうとしている。絶対女王の鈴木奈々(30)もその座をおびやかされ、焦りを隠さないのだった。
18年11月30日に放送されたバラエティー番組「金曜☆ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)に出演した元なでしこジャパンの丸山桂里奈(35)の発言が話題になっている。共演者から経験人数を聞かれると、こう即答した。
「7人です」
スタジオがどよめく中、これに対抗心を燃やしたのが鈴木だ。
「言わせてください! 一番のライバルなんで」
と宣言すると、少し間を空けて、
「6人です」
負けじと告白したのだ。 先にバラエティー界で頭角を現したのは、女性ファッション誌のモデルとして活動していた鈴木だった。芸能ライターの尾谷幸憲氏が言う。
「もともとバラエティー番組では、元モーニング娘。の矢口真里(35)が引っ張りだこでしたが、不倫発覚でその枠が空いた。そこを、『おバカキャラ』で台頭した鈴木が奪い取ったのです」
過去には、森三中の大島美幸(38)が、「モデルの顔した芸人」と恐れるほど、女性芸人からも一目置かれている鈴木。その隙に現れたのが、16年にサッカー選手として引退後、タレントに転向した丸山だった。
「鈴木と丸山を比べた時、芸能活動が長い鈴木のほうが、空気を読んで対応する能力は高い。丸山はタレントの上下関係とか、芸能界の仕組みをよくわかっていないので、周りを気にせずに自分だけ突っ走るのですが、それが予測不能で逆におもしろいんです」(尾谷氏)
丸山の武器は、フォワードだった現役時代さながら、果敢にグイグイ攻める下ネタ話だろう。
「来る者拒まず、来られたら1回は受け入れる」
「(元彼が)夜の営みをする時に、全身タイツを着る性癖」
などと、その桃色発言は枚挙にいとまがない。芸能評論家の織田祐二氏も高く評価する。
「丸山のすごさは、どんな一般人でもツイッターで彼女に関することをつぶやけば、返してくるところ。私がつぶやいた時も、返信があって驚きました。寛容というか、それをきっかけにして本人と出会えるチャンスがあるかも、と期待しちゃう一般人はいるでしょう」
ネット上でおサセ臭を発するところも、「下ネタ女王」の風格は十分。対する鈴木は、分が悪い状況に追いやられている。
「2人ともふだんから礼儀正しいので、現場スタッフの好感度は高い。鈴木は本気で丸山をライバル視していて、共演していない時でも丸山発言を気にしています。ただ、鈴木はバカを装っていますが、計算高いことでも知られている。一方で、丸山は“ホンモノ”なので、ロケ中に乳首がポロリしてもいとわない羞恥心が欠如しているのが素晴らしいんです」(放送作家)
このまま新勢力にその座を奪われてしまうのか。尾谷氏の最終ジャッジは──。
「18年は丸山のほうが一枚上手。心配なのは、下ネタが尽きて、つらくなってもやり続けないといけないこと。そこもスポーツマンらしいですが(笑)。それでも丸山は伸びしろがありそうなので、同じ土俵で戦うなら、鈴木の影はどんどん薄くなるかもしれないですね」
丸山の破壊力の前に、王座陥落の日は近いかもしれない。