8月22日~23日の「24時間テレビ38 愛は地球を救う」(日本テレビ系)にてチャリティーマラソンランナーを務めるDAIGO。その距離が大台の100キロになることがわかった。気になるスタート地点だが、日本武道館から100キロの位置には三島や高崎、宇都宮や水戸といった主要都市が連なる。道路が曲がっていることも考慮に入れると、スタート地点の候補は無数にあると言っていいだろう。
テレビを観ながらそんな予想をするのは楽しいものだが、これが「DAIGOが走っている姿をこの目で見たい!」となると困りもの。走路に観客が押し寄せようものなら渋滞は必至だし、事故の危険性も高い。そして今回、大きく懸念されているのが、DAIGOが走っている様子をネット生中継しようと試みる者たちの存在だ。
その多くは、ニコニコ生中継を使っている“ニコ生主”と呼ばれるネットユーザーである。「FNS27時間テレビ」(フジテレビ)の88キロマラソンでは、あるニコ生主がランナーの大久保佳代子と並走し、体がぶつかる場面も。事故には至らなかったものの、状況次第ではお互いが転倒する危険もあり得たのだ。
マラソン以外にもニコ生主がしでかしたトラブルは数多い。自殺した学生の葬儀に潜入しようとしたり、ドローンで話題になった中学生の自宅に突撃するなど、何らかの事件に関係した場所からネット生中継を行うケースが多いのだ。その際に現場の関係者や警察官と揉めることも多く、不要な混乱を招く結果となっている。
「ネット生中継というと大げさな機材が必要なように聞こえますが、実際にはスマートフォン1台あればできるほど手軽になっています。そのため、現場周辺にいる誰が配信を試みようとしているかを事前に見抜くのはほぼ不可能ですね」(ネット事情に詳しいIT系ライター)
だからといって、マラソン中のDAIGOに誰も近づけないほどの厳重な警備を敷くのは困難だ。前出の大久保佳代子の例では、大手警備会社が大量のガードマンを動員していたが、それでも一般人が大久保に近づくのを完全に阻止することはできなかった。最後は人々のモラルに頼るしかないのが実情である。
実際、ほとんどの番組視聴者は、マラソンに一般人が乱入するのを見ても不快感しか抱かないもの。ごく一部のネット住民にアピールしたいという利己的なニコ生主が、せっかくのチャリティーマラソンを妨害するような暴挙に出ないことを切に願いたいものだ。
(金田麻有)