ドラマ「デスノート」(日本テレビ系)の視聴率が一進一退を続ける中、8月9日放送の第6話では10.2%をマークし、2桁台への回復を果たした。その第6話では主人公・夜神月を演じる窪田正孝の演技に魅せられた視聴者も多かったようだ。女性誌のライターは窪田の演技を絶賛する。
「Lに監禁される場面の窪田君は、心の底から絞り出されるような声がまさに真に迫っていました。父親と対峙する終盤では、緊張感のあまり手を握り締めたほど。ここでは月が自分を平凡な大学生だと言うシーンがあり、原作とは設定が違うのですが、それも不自然に感じませんでしたね」
窪田の演技が視聴者を引き付け、視聴率アップに貢献した可能性もありそうだ。一方で、その演技が視聴者を落胆させる者もいる。L役を演じる山崎賢人である。山崎に関しては当初からLっぽくないと言われていたが、窪田の演技が評価されるにつれ、その格差が大きくなってきたようだ。前出の女性誌ライターが続ける。
「山崎君はLの飄々とした雰囲気を表現できず。なぜかオカマっぽい演技になっているんです。仕草も妙にナルシストっぽくて、誰かに似てるなって思ったら、スピードワゴンの小沢一敬にそっくりじゃないですか。それに気づいたらLのシーンが小沢の物真似に見えてきて、ドラマに集中できなくなっちゃいました」
言われてみると、ゆっくりしたしゃべりや間の置き方が、小沢の語り口に似ているようにも思える。しかも髪型まで小沢に似てしまっており悪い冗談のようだ。
また、山崎は精悍というよりは中性的な柔らかい顔つきで、あまり怖さを感じさせないタイプ。一方でLはスポーツ万能で、怒ると無表情で相手を殴るような男だ。そんなLの怖さが山崎からは伝わってこないところも、争いが嫌いという小沢っぽさを感じさせてしまうのだろう。
第6話では月とLが直接やり取りする場面もあったが、目立つのは窪田の巧みな演技ばかり。デスノートは本来、月とLの2人による手に汗握る対決が物語の主軸のはずだ。ここは山崎賢人に踏ん張ってもらいたいものである。
(白根麻子)