公開直後より作品の評価を巡り、賛否両論の意見が様々な形で飛び交っている「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」(樋口真嗣監督)。
ラッパーであり、映画評論家としても評価の高いライムスター・宇多丸も、8日放送のTBSラジオ「ウィークエンド・シャッフル」の人気コーナー「週刊映画時評 ムービーウォッチメン」でついにこの話題作を取り上げ、「ものすごーく頑張っているのは、疑いの余地はない」と現場の努力を認めたものの、一方で「普通の会話のシーンがダサい」「緊迫感を削ぐ演出が多い」などと、辛らつな感想を述べた。
「親しい間柄でもある評論家・町山智浩が脚本に参加していることもあり、宇多丸さんも話し方には非常に気を遣っている印象がありましたが、批判すべき部分はかなり正直に語っていました」(映画ライター)
そんな宇多丸の批評に関してツイッターで噛み付いてきたのが映画監督の園子温。「(宇多丸はラジオで)『進撃──』や園の作品『TOKYO TRIBE』のダメな部分にも容赦なく斬り込んでいた」という内容のツイートに対し、「斬られてねえよ、傷がないし。痛みもない」と自身のアカウントから反論。さらに、「容赦ないって、ただ見ただけだろ? 肉体的評論じゃねぇよ」「ウタマルってモドキ映画評論家ぶった野郎はラップだけやっとけ。馬鹿。」と、これまた容赦ない罵声を書き込み続けたのだ。
「昨年、同コーナーで『TOKYO TRIBE』も取り上げられたんですよ。『進撃──』同様、頑張りを認めるものの、問題点は厳しくツッコんだ内容でした。確かに映画を完成させるまでの現場の苦労はわかるんですが、映画批評っていうのは、結局作品ありきのところもありますからね‥‥」(映画ライター)
酷評もまた、映画を観た者の意見。耳障りの悪い意見も受け止めながら、さらなる良作を生み出してもらいたいものだ。