東京駅の地下にある「東京駅一番街」。飲食店やファッション用品店がひしめく中に、東京キャラクターストリートと呼ばれる一角がある。そこにはトミカやウルトラマン、ムーミンやミッフィーなど各種キャラクター別の専門店や、NHKほか民放各局のグッズショップが軒を連ねている。
「夏休みに入ってからは、普段の2倍近くのお客さまがいらっしゃいます」(テレビ局ショップ店員)
しかし、どの局のショップも、いつも繁盛しているわけではないという。
「今の時期はどこもお客さんであふれていますが、普段はお客さんの入りに差があります。面白いことに、各局の視聴率に比例する傾向があるんです。人気のドラマやアニメの関連グッズは飛ぶように売れますからね。あながち偶然とも言えないんです」(広告代理店関係者)
さらに客足を観察していると、小学生以下の子どもたちは「そらジロー!」とはしゃぎながら日テレショップへと大人を連れ込んでいく。さすが三冠王の局だ。
「日テレのブランドキャラクターは“なんだろう”という豚をモチーフにしたキャラクターですが、人気、知名度ともにイマイチ。そらジローは、日テレの天気予報に登場するマスコットキャラクターのこと。“くもジロー”と“ぽつリン”という仲間キャラクターもいて、チビッコからの人気は絶大です」(キャラクターデザイナー)
どうしたら子どものハートがつかめるのか、各局とも“予報”するのは難しそうだ。