8月25日、俳優の辰巳琢郎が自身のフェイスブックを更新。11月22日投開票の大阪府知事、大阪市長ダブル選挙で自民党府連から出馬の打診があったことと、出馬の「可能性は0%」であることを表明した。その理由として、10月から始まるNHK朝ドラ「あさが来た」の出演が決まっており「物理的にも道義的にも、有り得ないこと」とつづっている。
橋下徹現大阪市長はもとより、故・横山ノック氏など、過去にもタレント政治家を輩出した大阪の首長選挙。橋下氏の政界引退表明以後、早くもフリーアナウンサーの辛坊治郎や芸人のたむらけんじなどの有名人が立候補するのではと取り沙汰されている。
「たむら氏は大阪都構想の住民投票の前に勉強会を開き、その結果、都構想賛成を表明していました。辛坊氏はその勉強会に講師として招かれています。2人とも、もし立候補するなら維新の会からでしょう」(政治部記者)
大阪府議会、大阪市議会とも、第一党は大阪維新の会。対する自民党府連が候補者選びに躍起になるのも無理はない。
「しかし、露骨にタレント候補を狙ってくるとは。政治への関心、知識より名前の大きさを最優先にしていると思われても仕方ないですよ。そのあたりが見え隠れしたことも、辰巳さんが出馬拒否した理由ではないでしょうか」(前出・政治部記者)
“有名だから”で打診され、ホイホイ出馬するような人には、大阪は任せたくない。