女優の波瑠が主演を務める、9月28日から放送のNHK連続テレビ小説「あさが来た」の主題歌をAKB48が歌うことが決定した。タイトルは「365日の紙飛行機」で、センターを務めるのはNMB48のチームNのキャプテンである山本彩だ。
いまや“国民的アイドル”となったAKB48の楽曲の起用にファンは大いに喜んだ。だがその一方で、ネットニュースのコメント欄には「朝からアイドルはちょっと」「ドラマ楽しみにしてたのに‥‥なんか残念」といった書き込みが殺到、その様相たるや“朝ドラの主題歌にアイドルの曲は是か非か”論争にまで発展しているのだ。
実は、過去にも「梅ちゃん先生」の主題歌を、ジャニーズのアイドルであるSMAPが務めたことがあった。この時も今回と同様に「ドラマに合わなすぎ」といった批判的な意見であふれたが、蓋を開けてみれば平均視聴率20.7%の好成績だった。
「『あまちゃん』のテーマソングはあまりにも印象的だったおかげで、視聴者の耳も厳しくなった。中島みゆきを起用した『マッサン』は好評だったが、現在放送中の『まれ』は特定の歌手を起用せず合唱形式にしたのが裏目に出て評判はイマイチ。その反動なのか、今回は思い切ったアイドルグループの楽曲起用で攻めに出た形です。いずれにせよ伝統のある朝ドラだけに、保守的な意見が強いのは仕方ありませんね」(芸能ジャーナリスト)
また、今作でAKB48を起用した佐野元彦エグゼクティブプロデューサーが、もともとグループのファンだったことから「朝ドラを私物化するな!」といった声もネット上にはあがっている。はたして朝ドラにアイドルソングは是か非か。議論は収まる気配をみせていない。
(米沢のしろ)