安室奈美恵が9月5日、全国ツアー「namie amuro LIVEGENIC 2015-2016」をスタートさせた。さいたまスーパーアリーナを皮切りに、16年2月10日の千葉・幕張イベントホールまで、全国15カ所44公演を行う。6月10日に発売した2年ぶりのアルバム「_genic」をひっさげてのもので、最終的な観客動員数は40万人となる予定だ。初日のライブを観た音楽ライターが言う。
「前事務所、ライジングプロとの専属契約を終了。独立してエイベックスのレーベル、ディメンション・ポイントに移籍しました。独立を巡ってすったもんだが報道された昨夏には、守銭奴、奴隷契約といった生々しい言葉が飛び交い、イメージダウンは免れなかった。今は全てが解決して個人事務所も立ち上げ、新しくスタートを切ったところです。コンサートでの安室は、表情も晴れやか。自慢の踊りはキレッキレに仕上がり、衣装から舞台まで金色で統一。1万8000人の観客に金のポンポンを持たせるなどして、ステージは大いに盛り上がりました。アラフォーの安室はまったく年齢を感じさせず、2時間半、とにかく歌って踊りまくり。どんだけスタミナがあるんだ、と底力に驚かされました」
アルバム発売前には、女性誌の表紙をことごとくジャックする作戦に出た。泥沼金銭闘争の記憶を吹き飛ばし、クリーンな安室、ブレないシンガーぶりをアピール。おかげでツアーチケットの売れ行きも好調で、来年3月5、6、26日に台湾、香港で3年ぶりのアジアツアーも決まった。
「ツアー開催を記念して、期間限定のツイッターを開設しました。安室は『人前で話すのが苦手なぶん、歌とダンスで自分を表現しているから、ライブではMCなしで済ませている』がモットー。レアな“肉声”が聴けると、たちまちフォロワーが3万5000人を超えました。ところがこのツイッターには裏があって、ただで読めるのは最初の数行だけ。残りの部分を読むには、有料ファンクラブへの入会が必須となる。独立に伴う違約金、CDなどの印税収入の分配で安室側が総取りできなかったため、懐事情は苦しいらしい。船出はしたものの、新事務所はまだ潤沢ではありません。それで有料会員を募集して、少しでも足しにしようと考えだしたのです」(芸能ライター)
やっぱり「金」のイメージがつきまとう安室。そこまでせっぱつまっているということか。
(塩勢知央)