6月10日にリリースした新アルバム「_genic(ジェニック)」で、安室奈美恵(37)がボーカロイドの初音ミクとコラボして話題を集めている。
安室といえば、90年代半ばにはカリスマ歌姫として人気を集め、ギャルを中心に若い女性の間ではそのファッションをマネる“アムラー現象”を巻き起こした。
そんなかつてのファッションアイコンとオタク界の歌姫とのコラボは意外な気もするが、レコード会社社員はこう話す。
「いまだに熱狂的なファンを持ち、アーティストとしても高い評価を集めている安室さんでも、音楽業界の不況には勝てないということでしょう」
一方で安室は、コンサートのチケットがプレミア化するなど、まだ数少ない動員力を持つアーティストとして知られている。そんな彼女でさえも、新たな挑戦となるコラボ企画を受け入れざるを得ない状況なのだという。
「音楽業界はCD不況に加えて音楽配信事業も頭打ちとなり、未曾有の危機に直面しています。そうした中、将来的なことを考えると、趣味に多大なお金を投資するオタク層の取り込みは不可欠ですからね。あれだけ業界内から干された小林幸子が復活できたのも、新規のファンであるオタク層を取り込んだから。そういう意味では今回の安室の初音ミクとのコラボは賢い選択だと思いますよ」(前出・レコード会社社員)
かつてのギャルのカリスマが、オタクのカリスマに変貌する日も近い!?
(しおさわかつつね)