芸能

永遠の70年代アイドルに会いたい!「高橋洋子(旅の重さ)」秋吉久美子と争った主演オーディション

20150924_1001y

 才女だった。女優として清純な朝ドラヒロインから過激な役まで演じ分け、さらに小説家としても名を成す。そんな高橋洋子(62)の出発点は、自身とシンクロする、あの映画だった。

── つい先日、27歳の時の一糸まとわぬ姿が週刊誌に掲載されていましたね。

高橋 載ってたねえ。私でいいのかしらと思ったよ。

── 視聴率が50%を超えた朝ドラ「北の家族」(73年、NHK)だけでなく、第48回キネマ旬報日本映画ベストテン第1位に輝いた「サンダカン八番娼館 望郷」(74年、東宝)など、70年代の女優業は目をみはります。その一糸まとわぬ姿は貴重でしたよ。

高橋 あの頃は関根恵子さんや桃井かおりさんも、映画では必ず脱いでいた。そういう時代だったのよ。

── 桃井かおりは文学座の1期先輩。そして松田優作が同期ですね。

高橋 桃井さんはいつもいいもの着てらして、聞くとやはり、いいところのお嬢さんなんだと。優作さんは自分が望む高みに早くたどりつきたいといういらだちを感じたな。とにかく気性が荒かったから。

── 文学座に入った72年、早くも「旅の重さ」(松竹)で主演デビューを飾っています。

高橋 実は文学座には内緒で書類を出したの。そしたらオーディションに行かなきゃいけない日に、たまたま稽古場にフジテレビのプロデューサーが来ていて。

── 当時は各局のプロデューサーが、文学座の“金の卵”に目を光らせていたでしょうから。

高橋 その日、運悪くというか、私が気になったみたいで近くの喫茶店に呼ばれて。オーディションの約束の時間を2時間も過ぎていたけど、私、とにかく走って行ったの。汗で髪の毛がペタリと貼りついているような感じで。

── それは、劇中で旅を重ねるヒロインのイメージそのままです。

高橋 そうなの、斎藤耕一監督が「汗が似合う子が欲しかったんだ!」と即答して。ただ、それまでは同じオーディションを受けた秋吉久美子さんで決まりかけていたの。松竹の人も「この役だけなら高橋だけど、伸びしろを考えたら秋吉ですよ」って言ったけど、監督だけが私で譲らなかったわね。

── デビュー作で早くもヌードシーンがありました。

高橋 でも、日活ロマンポルノみたいにアダルトじゃなかったしね。共演の横山リエさんと並んで、上半身だけ脱いでいる感じだったから。

── 翌年には「北の家族」のヒロインとして全国区の知名度を得ました。

高橋 父親役が劇団民藝にいらした下元勉さんで、母親役が俳優座出身の左幸子さん。演技に対する考え方が違うから、私の前でもケンカしてばかり。左さんが「お父さんはどうして私の目を見て芝居してくれないの?」って言うと、下元さんは「お前の目張りが気に入らねえ!」って、お茶をかけ合いながらケンカしてたなあ‥‥。

── 新人女優としては、鍛えられる形でしたか?

高橋 よく左さんに言われたのは、「リハーサルのあとにセリフは1回忘れなさい」ということです。「いかにも今、覚えましたっていうセリフは視聴者に見抜かれるから」と。それはすごく参考になりましたね。デビュー作の「旅の重さ」で共演した三國連太郎さんといい、同期の優作さんといい、野性的な役者さんがあの頃は多かったです。

── 作家に転身した80年代以降、女優業はペースダウンしているようですが、そろそろ妖艶な熟女の魅力を振りまいてください。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
【高校野球】全国制覇直後に解任された習志野高校監督の「口の悪さ」/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
3
エスコンフィールドに「駐車場確保が無理すぎる」新たな問題発覚!試合以外のイベントでも恨み節
4
「子供じゃないんだから」佐々木朗希が米マスコミに叩かれ始めた「温室育ち」のツケ
5
日本人に大打撃!タイ政府「外国人締め出し」で長期滞在とビザ取得が困難に…そして口座凍結まで