韓流アイドルグループのKARAが9月29日、全国ツアー「KARASIA」の最終公演をパシフィコ横浜で開催した。同所では4日間にわたってライブを開催したが、その様子を芸能ライターが語る。
「パシフィコ横浜の大ホールはキャパ5000人と、首都圏で屈指のホール会場です。それでも全盛期のKARAなら連日超満員にできたはずですが、実際には2階席や3階席はガラガラ。報道では4500人集まったとのことですが、実際には平日だったこともあり、かなり集客には苦戦していたようです」
この横浜公演は木曜と金曜に2日連続で開催し、週末をはさんでまた月曜と火曜に連日開催するという変則スケジュールで行われた。集客を考えれば木曜から日曜まで4日連続でやればいいはずだが、そうならなかった事情を前出の芸能ライターが教えてくれた。
「中日となる週末は、学会で会場が押さえられていたのです。今回の全国ツアーでは大阪や名古屋での公演も平日でしたが、ツアーの発表は直前の7月でしたし、おそらく急きょ決まったものだったのでしょう。そのため主要な会場はすでに全部埋まっており、苦肉の策として平日開催にせざるを得なかったと考えられます」
そんなKARAのバタバタはここ最近始まったものではない。2011年にはメンバー3人が待遇を不満として所属事務所を提訴。昨年の1月には人気メンバーだったニコルとジヨンが相次いで脱退し、現在は新メンバーを加えた4人で活動している。
脱退したジヨンは芸名を知英(読みはジヨン)に変え、日本を拠点に女優に転身。ドラマ「民王」(テレビ朝日系)では村野エリカ役を務めるなど、もはや韓流どころか韓国人であることすら関係ない活動を続けている。そんな韓流グループ事情を前出の芸能ライターが解説してくれた。
「嫌韓ブームで人気が落ちたと言われますが、男性韓流グループは今でも高い人気を誇っており、EXO(エクソ)は11月に東京ドームと京セラドームで各3日ずつの公演を行うほどです。一方でKARAをはじめとする女性韓流グループは悲惨な状況ですね。握手会などの接触を中心とする日本のアイドル市場に適応できなかったことと、特長だったダンスもE-girlsなどの台頭で目立たなくなり、セールスポイントがなくなってしまったのです」
今では日本のバラエティ番組で見る機会もメッキリと減ったKARA。満員にはならないとはいえ、大会場でライブができるうちはまだ幸せなのかもしれない。
(金田麻有)