今年7月に起こった上海株の暴落で傾き始めたかと思われた中国経済だが、日本での旅行者数はうなぎのぼり。“爆買い”と呼ばれる購買意欲もまだまだ健在だ。
その影響は大阪も例外ではない。昨年の外国人旅行者数が前年比で約100万人増、過去最高の373万人を突破。中国人旅行者が倍増したことが大きな要因であり、関東圏のみならず、大阪も中国人にとっては絶好の観光先となっている。
だが、増えすぎる中国人観光客の影響で悲鳴をあげる人たちがいる。吉本所属の若手芸人たちだ。
「これまで、主に東京から来る芸人たちは、大阪での営業があれば決まって吉本が用意する難波の格安ホテルに泊まっていました。しかし、最近は中国人観光客の急増でそのホテルが常に満室状態。仕方なく劇場から遠いホテルに代えざるをえなくなっています。芸人たちも『ホテルがないってどういうことや』と困り果てていますよ」(在阪テレビ局関係者)
中国人に頭を痛めているのは若手だけではない。大御所芸人の明石家さんまもその一人だ。
「さんまさんは関西ローカルの番組収録の時などはよく大阪のホテルに泊まるんですが、そこにも中国人が多くて『大阪は中国人だらけや』『中国人はなんであんなにうるさいんや』とこぼしているそうです」(前出・在阪テレビ局関係者)
日本が誇る“お笑いモンスター”も“爆買いモンスター”にはお困りのようだ。