結婚して妻となってから、とみに色香が増幅したともっぱらなのは篠原涼子(42)だ。
「女は結婚しても恋愛をしていないと光り輝けないというのが本人の持論で、結婚後も『心の中で思っているだけで、行動が伴わなければ不貞行為にはならないの』などと、周囲に吹聴しているほどです」(プロダクション関係者)
まさに恋愛は自分にとってのサプリのようなものだと言わんばかりだが、実際に作品でも色香放出の出し惜しみをしていない。
今年9月に公開された「アンフェア the end」(東宝)では、アクションがメインの映画にもかかわらず、彼女のシャワーシーンが話題を呼んでいるのだ。そして、前作「アンフェア the answer」(11年・東宝)こそ、たとえ結婚しても女優として立ち止まらない姿勢を明確に見せた色香漂う記念碑的作品。背中全開の姿を披露して妖艶なベッドシーンを見せつけたのだ。
同じく広末涼子(35)も、人妻となってから、かつてのイメージを払拭して色香が濃くなっている。映画「おくりびと」(08年・松竹)での納棺師を支える貞淑な妻役が分岐点だろう。
台所で食事中、突如発情した夫に抱き寄せられる広末。薄手のセーターの上から乱暴に胸をまさぐられ、下腹部に手を伸ばされる。Gパンのジッパーが引き下ろされると、人妻らしさが漂う、アイボリー色のレースのパンティが露出。めくれ上がったセーターの裾からくびれた腹部もあらわの半裸姿で抱きすくめられると、ベッドへと移動して肉欲を発散させるのだった。
「『おくりびと』のセミヌードもさることながら、衝撃度では『秘密』(99年・東宝)のほうが上でしょう。白パンティをズリッと下ろされたあと、当時18歳のバリバリアイドル女優が『口でしてあげようか』と言い放ったのはアイドル史に残る名ゼリフと言えます」(芸能評論家・織田祐二氏)
「女房酔わせてどうするつもり」でおなじみ、ウイスキーCMの貞淑妻イメージが強烈な石田ゆり子(46)は、四十路にして濡れ場女優の地位をも確立している。
映画「悼む人」(15年・東映)では、DV夫から逃れた駆け込み寺にて、僧侶との触れ合いで初めて「愛の交歓」を覚える。それまでは男の慰みものになるセックスしか経験していなかった石田だが、生まれて初めてオンナの喜びを知ると、歓喜のあまり、
「何でもします。アナタの言うことなら」
と、迫真の懇願をするのだ。
しかし、人生に絶望した男からは反対に自分を殺すことを求められてしまう。さらに、男の体に奉仕することを許されない“一方通行セックス”で正常位からギシギシ貫かれ、何度も悩ましげに絶叫するのだった。
「彼女の脱ぎ頃は『不機嫌な果実』(97年・TBS系)だったと思いますが、濡れ場を演じても女性として品格を崩さないところが“濡れ場女優”として長持ちの秘訣なのかもしれません」(芸能評論家・佐々木博之氏)