まれに、すべてをさらけ出すことの適齢期と初濡れ場が合致した数少ないケースがある。「ジョゼと虎と魚たち」(03年・アスミック・エース)で一糸まとわぬ姿を披露した池脇千鶴(33)が筆頭だという。
脚に障害を持つ女性を演じた池脇だが、みずからセーターのボタンを外し、Bカップ大の双丘を正面から露わにする。男に抱かれ、満足そうな笑みを浮かべるのが印象的だ。
「脱いだのにネットでは『がっかり微乳』などと酷評された。撮影後、監督らとVを見た時、『豊胸手術やっとけばよかった(笑)』と言ったという逸話もあるほどです。とはいえ、撮影時は21歳で、その女優魂を買いたい」(芸能評論家・織田祐二氏)
その9年後にも池脇は「そこのみにて光輝く」(14年・東京テアトル、函館シネマアイリス)で、三十路ヌードを披露している。
「池脇はどちらかといえばかわいらしいタイプで性的な香りのしない女優でしたが、『ジョゼ──』のフルヌードで女優としての幅を広げました。『そこのみ──』では男に体を売る売春婦ながらセックスアピールの強い肉感的な女性ではないところがおもしろい。AVで言うなら、モデル並みの単体A級女優より手に届きそうな素人企画系が好きな向きにはぴったりハマるのでは」(映画パーソナリティ・コトブキツカサ氏)
やはり“脱ぎ需要”と作品がみごとにハマったのは、市川由衣(29)主演「海を感じる時」(14年・ファントム・フィルム)だ。
片思いの先輩と体だけの関係を続ける女子高生役の市川は、学校の部室で「全部脱げよ」と命令され、制服、ブラジャーをみずから取ってみごとに乳首までまる出し。
「私のことを抱いてください」
と哀願すると、Dカップ美乳が荒々しく揉まれ、舐めまくられるのだ。
「そこまで期待してなかったのに全部見せてくれるとは、まさに“ラッキー濡れ場”。クラスで一番人気ではないが、コトに及ぶと意外に頑張ってくれる、そんな一面を見てしまったような魅力があります。数多くのドラマなどに出ていますが、アイドルのイメージの強かった市川が女優としてアピールできた作品になった」(前出・コトブキ氏)
最後は伸び盛りの若手女優を2人まとめて──。
「夏帆(24)が『みんな!エスパーだよ!』(13年・テレビ東京系)でパンチラ連発したのは、いまだに脳裏に焼き付いている。大ヒットした『ビリギャル』(15年・東宝)では、有村架純(22)が露出度の高いJKファッションで太腿、谷間のほか銭湯入浴シーンまで見せています」(前出・織田氏)
来年公開の映画で、夏帆が「ピンクとグレー」(アスミック・エース)、有村は「夏美のホタル」でさらなる本格艶技が待っているという。
脱ぐオンナを見るのはオトコの楽しみ、オトコに魅せるため女優が決意した時に出世作は生まれてきた。