乃木坂46の生駒里奈、桜井玲香、若月佑美をはじめとした8人のメンバーたちが出演した舞台「すべての犬は天国へ行く」が、12日に無事に千秋楽公演を迎えた。
同作では鳥居みゆきをはじめとした個性派女優たちと共演。内容もシリアスコメディと、乃木坂が未踏の地だっただけに反響も大きかった。
特に今作はオトナな要素も多く盛り込まれていた作品だっただけに、生駒が下ネタを口にしたり、桜井が過激シーンに挑戦するなど、今までの乃木坂では考えられないような演出も多く、それに衝撃を受けるファンも多かったようだ。そのため、今回の舞台の内容にも賛否両論はあったようだが、やはり乃木坂の可能性が広がったという見方が強い。
「プロの演者たちに混ざってのガチの舞台ですので、アイドルイベントを観覧するような気持ちで劇場に足を運んだファンの中には『思っていたのと違った』という声もあったようです。ですが、逆を言うとそれだけいつもの彼女たちからは想像もできないキャラを発揮していたということです。実際、今回出演したメンバーたちの本格的な演技を目の当たりにして、演劇に興味を持ったというツイートも多く見受けられました。余談になりますが、特に注目を浴びていたのは、乃木坂の枠から飛び出てソロでの舞台経験もある井上小百合でしたね。彼女の演技にはファンはもちろん、映画関係者も目を光らせていたようです」(アイドル誌記者)
冠番組で共演するバナナマン・設楽統も同舞台を鑑賞したようで、それぞれのメンバーの頑張りを認めたうえで、「『乃木坂=アイドル』っていうのをちょっと壊そうとしてるのかというのを感じた」と感想を述べ、普段とのギャップに驚いたとのこと。
また、脚本を担当した劇作家のケラリーノ・サンドロヴィッチ氏は「なにより、ああした世界にいながらこうした作品に挑んでくれたことを評価。が、問題を挙げればキリがない」と少々辛口なコメントを残している。
今回の舞台には出演していないが、東京・赤坂ACTシアターで11月12日に開幕する舞台「リボンの騎士」で主演を務める生田絵梨花など、将来は舞台女優としての活躍を目指すメンバーも多い、乃木坂46。ワンランク上のアイドルを目指すメンバーたちの今後の女優活動からも目が離せない。
(石田安竹)