読売新聞大阪社会部OBでジャーナリストの大谷昭宏氏はこう話す。
「消費税などで新聞ごとに特徴ある論説を展開し、独自のカラーを出すのはいいことです。しかし、今回の巨人を巡る読売の報道は紙面の私物化という批判は避けられないでしょう。
ナベツネさんは主筆ではあるが、紙面を我が物にしていいわけがない。あの人にしてみれば、読売も巨人軍も『永遠に私物です』となってしまっている」
渡辺氏の威光が届くのは、何も新聞、政界、球界だけではない。
先頃、最終回を迎えたドラマ「運命の人」(TBS系)でも、渡辺氏は物言いをつけた。大森南朋(40)が演じた山部一雄記者は、渡辺氏がモデルであった。その山部記者が大物政治家にペコペコしながら料亭でごちそうになるシーンは事実無根だと激怒したのだ。
放送記者が話す。
「その後、最終回まで山部記者が取材するシーンは一度もありませんでした。これも、渡辺氏の怒りの寄稿が影響しているのではと言われています」
さらに、渡辺氏の権勢は放送界を通じて芸能界にまで波及しているとは、恐るべしである。
一方の橋下氏も負けてはいない。市職員の労働組合との対立では、独断専横を激化させている。
2月に行った職員の組合活動や政治活動を調査するアンケートは、大きな批判を招き、結果的には開封せずに廃棄した。
前出・吉富氏が言う。
「勤務中の組合・政治活動に関する調査ならいいが、勤務時間外の休日でも立ち会い演説会に行ったことがあるかどうかとか、個人の活動領域にまで踏み込んで、これでは恐怖政治です。平松邦夫前市長を応援した職員が許せないからなんですが、こうした政治的報復をするから、独裁と見られてしまう。もっと余裕を持った大人の対応をしてくれと言いたいですね」
ところが、橋下氏は大人の対応はしない。職員のメールを監視していたことも明らかとなり、その後も調査を乱発している。職員の服務規律に関して、プロジェクトチームを結成。200人は超えると主張する「入れ墨職員」、勤務時間中の喫煙、マイカー通勤など、徹底的に調査する予定だ。
その調査方法について、大阪市総務局人事部は「どんなやり方が合理的なのか検討中」としている。アンケート問題が再燃しそうな気配なのである。
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