ラグビー日本代表の五郎丸歩選手が連日、バラエティ番組などで引っ張りだこだ。11月2日放送の「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)に出演するほか、10月28日には映画「トランスポーター」のPRイベントに出演。人気者の五郎丸を出演させたい各種メディアで争奪戦になっているのだ。
こんな五郎丸フィーバーに対して、ファンの間から“スポーツ選手を芸能人扱いするなんて”という声もあがっている。とくにバラエティ番組での起用については、スポーツ先進国のアメリカではこんな扱いはありえないという指摘もある。そんな声に対し、アメリカの現地事情に詳しいスポーツライターが反論してみせる。
「アメリカでも人気スポーツ選手がメディアで引っ張りだこになるのは普通のことですよ。レイトショーのゲストに大物スポーツ選手が招待されるのは日常の光景ですし、バラエティ番組でコメディを演じることさえあります」
このレイトショーとは平日の夜に放送されるトーク・バラエティ番組で、いわばアメリカ版の「笑っていいとも!」だ。これまでもテニスのアンドレ・アガシやマリア・シャラポワ、野球のデレク・ジーターなど、日本でも知られる有名スポーツ選手が多数出演。私生活に切り込む際どい質問があったりするのは日本と一緒だ。
松井秀喜のチームメートとしても有名なジーターは、現役バリバリだった2001年には人気バラエティ番組のサタデーナイト・ライブに出演。なんと金髪の女装姿でコメディを演じていた。同じ回にはほかにもヤンキースのスター選手が女装で出演しており、スポーツ選手はバラエティをやらないというのが事実ではないことが分かる。前出のスポーツライターが続ける。
「スポーツ選手がダンスに挑戦することもありますよ。各界の著名人がダンスで競う『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』という番組がそうです。冬季五輪ショートトラック金メダリストのアポロ・アントン・オーノや、アメフト選手でスーパーボウルMVPのハインズ・ウォードらが現役のまま出場し、優勝を飾っています」
ということは、もし五郎丸がアメリカ人選手だったら、バラエティ番組で女装していたり、ダンスコンテストで華麗なペアダンスを披露していた可能性もあるわけだ。そんな五郎丸、見てみたいような見たくないような。
(金田麻有)