三代目J Soul Brothersのリーダーを務めるNAOTOが、自身のブランド“SEVEN”を立ち上げ、11月1日からウェブショップのPKCZ GALLERY STOREにて販売を開始した。そのNAOTOについて芸能ライターが解説する。
「NAOTOはEXILEのなかでもオシャレ好きで知られ、期間限定のブログでは自分の私服ファッションを定期的に披露していたほど。セーターなどニットが好みのようで、シルエットもタイトなものが多く、EXILEでイメージされるB系ファッションとは異なる方向性を見せていました」
そのNAOTOがプロデュースするブランドゆえ、SEVENに対するファンの注目度も高かったが、今後も同ブランドが続いていくかどうかには大きな疑問符が付きそうだ。
まず、その強気な価格設定には驚くばかり。Tシャツの1万800円に始まり、デニムパンツの3万240円はアルマーニジーンズ並み。9万7200円もするダッフルコートはビームスやユナイテッドアローズの2倍以上で、おいそれと手が出る代物ではないのである。ファッションに詳しい女性誌ライターが解説する。
「NAOTOさんがファッション好きとは言え、アパレルに関してはしょせん素人。デザインもできなければ、素材の目利きもできません。結局、外部のアパレル会社に自分の好みを伝えて、それを形にしてもらうだけです。発注数も全国展開のブランドに比べればはるかに少ないので、素材業者や縫製工場から見れば特注扱い。そのため必然的にコストは高くなりますし、そこにNAOTOさんの取り分がオンされるので、あの価格になるのも当然でしょう」
なかにはイベント用のオーダーTシャツを短期で作る業者もあるが、プリントの質が低かったり、素材や形も自由に選べないなど、1万円で売るような高級ブランドの服には向いていない。そういった理由から、芸能人発のブランドで価格設定が高くなるのはある意味で当たり前のようだ。女性誌ライターが続ける。
「所属事務所のLDHが運営するブランド『24karats』くらいに広まれば、大手アパレルのブランド並みにコストを抑えられるでしょう。でもNAOTOさんの個人ブランドがそこまでブレイクするとは考えづらく、今後も少数のアイテムを高価格で売る戦略でいくでしょうね。ただ在庫が残ると経営が厳しくなります。芸能人発のブランドが長続きしないのは結局、完売しないとペイできないコスト構造だから。ファンが一通り、SEVENの服を買った後が勝負でしょうね」
今のところ、SEVENのアイテムはほとんどが完売の様子。シーズンアイテムが一巡する来年夏まではなんとか回るかもしれないが、来年の今ごろもブランドが維持できているのか。もしくはとっくに忘れ去られている可能性もありそうだ。
(金田麻有)