そもそも事件が発覚した経緯は何だったのか。捜査関係者はこう話す。
「神奈川県の青少年保護育成条例では夜11時以降、青少年は親の承諾なしに外出することが禁じられています。そのため、昨年10月頃、深夜に男性と一緒にいた女子高生を被害児童として保護しました。翌月あらためて話を聞いてみると、『そのパーティでアルバイトをしていたことがある』と証言したのです」
その女子高生こそが、逮捕容疑になった9月26日のパーティ参加者だった。
「冨山容疑者はネットの交流サイトで女子高生と出会いました。女子高生が掲示板に『ひま』と書き込みをすると、それを見た冨山容疑者から、『儲かる仕事してみない?』と返事があったそうです」(前出・捜査関係者)
この怪しいアルバイトの誘いに乗った女子高生は、13年6月から翌年12月まで、約60回のパーティに参加。参加男性の人数によって、2万円から8万円の報酬を毎回受け取っていたという。13年10月29日のパーティに参加した、別の女子高生を冨山容疑者に紹介していた。捜査関係者はこうも明かした。
「冨山容疑者がアルバイト代を支払っていたのは、女子高生たちだけ。他の女性参加者は20代から40代が中心で、掲示板の告知を見て集まっていた。参加費は無料だったようです」
都内の高級ホテルで乱交パーティを開催していた容疑者2人は、
「(逮捕容疑について)間違いありません」
と供述している。
困惑を隠せないのは、中学校教諭として坪内容疑者が勤務していた学校側だ。勤務先を直撃すると担当者がこう答えた。
「10月20日の朝、(坪内容疑者の)父親から学校に連絡があって、『児童福祉法違反の疑いで警察に連れて行かれた』と。慌てて校長が警察に行って、事件の詳細を確認しました。14年4月から教員として勤務し、本年度は中学3年を担当して、保健体育を教えていました。授業中や職員室でも真面目で、下ネタを口にするタイプではなかったので驚いています。生徒には臨時集会を開いて説明しました」
東京都教育委員会人事部職員課の担当者は、坪内容疑者の今後について、
「事実関係を確認のうえ、厳正に対応していきます。現段階ではそれ以上、コメントできません」
中学教諭が起こした破廉恥な事件について、ジャーナリストの大谷昭宏氏はこう嘆く。
「社会的鍛錬が必要な女子高生を守るべき立場の教師が、教え子とほぼ変わらない年齢の生徒に売春をさせていたとは、開いた口が塞がりません。今後、『子供が好きで教師になりたい』という教員希望者には、熱意を持った発言か、ロリコン趣味なのか─教育委員会を含めて校長や管理職は最初から疑って、見抜く目を持つ必要があるでしょう」
警察の捜査は続き、これから他の参加者の素性を調べていくという‥‥。