ジャニーズの若手グループ、Sexy Zoneの中島健人が主役を務める映画「黒崎くんの言いなりになんてならない」が来年2月に公開。それに先立ち12月には日本テレビ系でスペシャルドラマ化されることがわかった。本作では中島の演技に期待が集まるかと思いきや、彼の存在が喰ってしまわれかねない要素があるという。芸能ライターが解説する。
「それはヒロインの小松菜奈です。モデル出身の小松は昨年、映画『渇き。』で鮮烈な女優デビューを果たし、複数の賞を受賞。同映画では6人とのキスシーンをこなすなど肝も据わっています。10月公開の『バクマン。』でのヒロイン役では、原作マンガの設定とかけ離れた不気味さすら感じさせ、賛否両論を集めました。19歳という年齢からは想像できない存在感には圧倒されるものがあります」
小松の出演作を見たことがない人でも、ダイハツ・ムーブのテレビCMでのアンドロイド役と聞けば分かるかもしれない。その小松が演じるのは、地味で暗かった過去の自分を転校をきっかけに変えようとしている女子高生。そんな彼女に無理難題を突き付ける“ドS”のイケメンが中島だ。だがそんなキャラ設定がうまく機能しないのではないかと、前出の芸能ライターは危惧を示す。
「まずは小松の濃すぎるルックスですね。どこから見ても地味には見えないし、中島にイジめられる姿もリアルさに欠けてしまいそうです。しかも小松は168センチと大柄で、175センチの中島とでは背の違いがほとんど感じられません。すでに公開されている映画のイメージビジュアルでは、2人の背丈がほぼ同じに見えるほど。予断なしに2人を見れば、ドSに見えるのはむしろ小松のほうでしょう」
ちなみに原作マンガでのヒロインは主人公より頭一つ小柄に描かれており、華奢で可愛らしい感じのため、小松とはむしろ真逆の設定だ。一方で中島のキャラも原作では冷たい感じのするイケメンなのに対し、中島本人は垂れ目で可愛らしい表情と、違いばかりが目立つ。
「ジャニーズファンは中島のドSぶりを期待しているでしょうが、終わってみれば印象に残ったのは小松だけだったという作品になる可能性も高そうです」(女性誌記者)
ここはぜひ、中島の演技力で見事なカバーを期待したいものである。
(白根麻子)