紅白歌合戦に19歳の歌姫、大原櫻子の初出場が決まった。本人は記者会見で「まだ実感が湧いていないのですけれども」と初々しく語ったが、大原の選出には疑問の声も多く聞かれるようだ。テレビ誌のライターが解説する。
「若い女性からの支持は高い大原ですが、世間に浸透しているかは疑問です。ネット上でも『初めて聞いた名前』『演歌の人?』など、存在自体を知らないという声が少なくありません。そもそもソロデビューは昨年11月で、アーティストとしての実績はまだ1年ほど。こんなに早く紅白に出場できるのは驚きですね」
そんな大原のソロデビューシングルは12位に留まり、7月に出たサードシングルも11位。セカンドシングルの『瞳』は5位のスマッシュヒットを記録したが、これは全国高等学校サッカー選手権大会の応援歌に採用されたおかげで、決してヒット作が多いとは言えない状況だ。
一方で、大原の選出は業界的には順当だったという声もある。なぜなら彼女はフジサンケイグループの秘蔵っ子と言われており、フジが総力を挙げてプッシュしているというのだ。音楽ライターが教えてくれた。
「所属事務所はフジパシフィックミュージックで、芸能界デビュー作の映画や初出演の連ドラはいずれもフジテレビの作品。ラジオのレギュラーも系列のニッポン放送です。映画『ちびまる子ちゃん』では声優と挿入歌を担当しますが、これもフジテレビの作品ですね。これほどのバックアップがあれば、紅白出場を後押しすることも容易でしょう」
このように活躍の場を豊富に用意してもらっている大原だが、月9ドラマ「恋仲」では正直なところ、インパクトを残せたとは言えないだろう。今回の紅白でも、大原の出番がトイレタイムにならないことを祈るばかりだ。
(白根麻子)