「ロックンロール」の口癖でおなじみの内田裕也が、紅白歌合戦の不透明な選考に噛みついた。自身のツイッターで内田はきゃりーぱみゅぱみゅやももクロを、海外でも通用する日本のニューカルチャーと評価。その落選について『NHK君、何を考えているんだ!?』と断罪したのである。そんな内田のつぶやきに対し、音楽ライターはこんな見解を示す。
「内田の言うことももっともですが、海外での通用度を基準にするのであれば、BABYMETALやでんぱ組.incのほうが上ですよ。アイドルとメタルを融合したBABYMETALはレディー・ガガの世界ツアーで前座を務め、ヨーロッパの老舗メタルフェスにも正式招待されました。和風のイメージが特徴のでんぱ組は海外から引っ張りだこで、欧米はもちろんアジアでも大人気。今年は上海、ジャカルタ、バンコク、台北と飛び回っています」
しかも動員面ではBABYMETALは幕張メッセ、でんぱ組は代々木第一体育館のライブを成功させており、CDでもでんぱ組が今年リリースしたシングルは2位と3位にランクイン。それにも関わらず落選したことについて、でんぱ組の最上もがは「まだそんなレベルじゃないことも自分は日々痛感してる」と、実績不足を口にしていたのである。音楽ライターが続ける。
「ライブに1万人超を動員し、世界中を忙しく飛び回るほどの実績があっても、出場できないのが紅白だというわけです。でも海外で受けるジャパンカルチャーって、NHKが好きな話題のはずですよね。BABYMETALをドキュメンタリー番組で特集したこともあったのですが、歌番組はまた別の話ということでしょうか」
ちなみにでんぱ組は来年2月、NHK福祉大相撲への出演が決定。それが実績になるかどうかは不明だが、今回の落選に腐らず、来年に期待を繋げてもらいたいものだ。
(金田麻有)