ここ最近、何かと吉本興業の経営危機が叫ばれている。
吉本興業といえば「お笑いの総合商社」を自認し、明石家さんまやダウンタウンなど数多くの人気芸人が所属する日本最大規模の芸能事務所の1つである。
その一方で、先に記したような一部の大物クラスを例外として、大方の所属タレントのギャラの取り分は「1対9」や「2対8」と言われており、給料の安さは業界内でも知られている。
「確かに“吉本所属”という冠は大きく、事務所の力で食っている芸人も多くいますが、人気が同レベルの他の事務所に所属する芸人に比べると収入が半分以下なんてこともザラです。よく吉本芸人がバラエティ番組なんかでギャラの低さを嘆いて笑いをとっていますが、半分はギャグでも半分は本気のボヤキだと思いますよ」(放送作家)
だが、ここに来て吉本芸人たちは給料の低さのみならず、もっと悲惨な状況に追い込まれているという。
「実は最近、業界内で吉本芸人の給料の遅配の噂が話題になっているんですよ。それも、テレビでもよく見かける売れっ子芸人の未払い分は百万円単位にものぼると言われています」(前出・放送作家)
吉本といえば、今年7月に事業の元手となる資本金を約125億円から1億円に減資し、法人税対策を講じるなど経営改革を行っているようだが、はたして真相やいかに──。
(しおさわ かつつね)