NHK連続テレビ小説「あさが来た」が、今月に入って視聴率27.2%を記録。「花子とアン」「あまちゃん」の最高視聴率を破り、「ごちそうさん」の27.3%に肉薄。好調の秘密をある制作スタッフは、こう分析する。
「幕末から明治・大正時代を描くのは、朝ドラ史上初めて。九州の炭鉱が舞台になるなど、大丈夫かという声もありましたが、その分、波瑠と宮崎あおいを主演に起用したキャスティングが功を奏し、高視聴率につながりました。年末に向けて、さらに視聴率アップが期待できそうです」
「花子とアン」では、若手の吉高由里子と大河ドラマで主演も務めた仲間由紀恵の二人をダブル主演に起用して成功を収めている。今回はさらにパワーアップ。朝ドラと大河ドラマ、両方で主役を務めた人気女優・宮崎あおいを起用。ヒットする要素を巧みに盛り込んだと言える。だが、成功の要素はそれだけではないという。
「実は、主演の波瑠が、伝説の女優・夏目雅子によく似ていると、ネットで話題を呼んでいるんです。ツイッターをリサーチする『ついっぷるトレンドHOTワードランキング』では、先月の11日、『あさが来た』が3位にランクイン。特に、あるセリフが夏目のあの決めゼリフを彷彿とさせると言われています」(前出・制作スタッフ)
そのセリフとは、炭鉱の責任者として働く男たちに対して、啖呵を切るこのセリフ。
「おなごやゆうて、なめたらあきまへんで!」
確かに、「鬼龍院花子の生涯」で夏目が放った「なめたらあかんぜよ!」の決めゼリフとそっくり。もしかすると、わざと似た決めゼリフを言わせたのかもしれない。
「波瑠は、2年ほど前にドラマ『いねむり先生』(テレビ朝日系)の中で、夏目の役を演じたことがあるんです。その当時から、よく似ているという声が上がっていました。スタッフは、初めから夏目雅子二世として、売りだそうと考えていたのかもしれませんね」(テレビ誌記者)
これからさらに、夏目バリの啖呵がドラマで見られるかもしれない。