テレビで放送された情報に基づいて調査された「ビッグデータに基づく今年の流通ワード」(データアーティスト調べ)が発表。上位にリオ五輪や新国立競技場、錦織圭といった納得のキーワードが並ぶなか、芸能人の最上位となったのは「あったかいんだからぁ」のフレーズでブレイクした、クマムシだったのである。
実際には又吉直樹のほうが上位だが、又吉の場合は芥川賞作家としてランクインしていることは明らか。それゆえ芸能人としての実質トップになったクマムシは、映画やドラマで活躍した広瀬すずや、トップ級の人気アーティストとなった三代目JSB、もしくは交際報道で世間をにぎわせた熊切あさ美までも上回ったのだ。その理由を芸能ライターが解説する。
「この調査では前年からの伸びでランクが決まります。つまり、今年いきなり話題になった人ほど有利なわけで、人気調査とは異なるランキングなのです」
とはいえ、今年ブレイクした芸能人だけで考えても、「ラッスンゴレライ」がユーチューブで話題になった8.6秒バズーカーや、「安心してください、はいてますよ」が流行語大賞にノミネートされた、とにかく明るい安村のほうが話題性が上だったのでは?
「クマムシはタイミングが良かったのでしょう。2月にCDデビューを果たし、7月にはセカンドシングル『なんだしっ!』が『PON!』のエンディングテーマに、そして11月にはレコード大賞の特別賞を受賞しました。一方で8.6秒バズーカーは4月をピークに一気に下火になりましたし、とにかく明るい安村が目立ちだしたのは7月頃から。その結果、1年を通して活躍できたクマムシのほうが上回ったのだと思われます」
ちなみに片岡愛之助との交際&破局で話題を提供し続けた熊切だが、ネガティブな話題では芸人のような流行語が生み出せないため、世間に浸透するパワーが足りなかったようだ。一発屋と言われがちなクマムシだが、ここまでブレイクできたら十分なのかもしれない。
(金田麻有)