第66回紅白歌合戦の曲目が発表され、紅組で最多となる39回目の出場を果たした和田アキ子は、「笑って許して」を歌うこととなった。この選曲になった理由は何なのか、テレビ誌のライターは疑問を示す。
「たしかに『笑って許して』は代表曲の一つですが、まさかこれまでの暴言を笑って許してという意味でもないでしょうし、なぜこの曲なのかが不思議ですね。それよりも、今年か来年で紅白を卒業すると噂されているくらいですから、ここは和田にとって最大のヒット曲である『あの鐘を鳴らすのはあなた』で締めてほしかったですね」
たしかに「あの鐘を~」はこれまで6回にわたって紅白で披露してきた代表曲であり、和田にとっては唯一となる日本レコード大賞・最優秀歌唱賞を受賞した記念すべきナンバーでもある。だが今回、和田があえて「笑って許して」を歌うことには理由があると推測するのは、古参の芸能ライターだ。
「ひとつには、この曲は和田が紅白に初出場した1970年に歌った曲であり、原点回帰という意味が込められているということ。そしてもう一つは、同曲を収めたアルバムのタイトルです。その名前は『卒業させてよ』。もしかしたら現在の和田の心境そのものかもしれず、実に意味深な選曲だと言えます」
来年には40回目の紅白出場を花道に引退すると噂されていた和田。だがその時期は1年早まったのかもしれない。
(金田麻有)