無断で個人事務所を立ち上げたことですっかり干され女優となってしまった能年玲奈。ハロウィンに人気映画の主要キャストに扮した姿を披露するなど、ブログに全身全霊を注ぐような日々が続いているように、ついに2015年は浮上することはなかった。
2013年に社会現象を巻き起こしたNHK朝ドラ「あまちゃん」の主演女優がここまでテレビから消えることをいったい誰が予想できただろうか。そんな能年を尻目に同作品に出演したあまちゃんガールズたちは着実に実績を積んでいる。
最も輝きを放ったのが同作で小泉今日子が演じた主人公の母親の若かりし頃を演じた有村架純だろう。主演映画「ビリギャル」では普段の清純派イメージとは完全に真逆の金髪ギャル姿が話題になり、興収27億円超えの大ヒットへと導いた。その後もドラマ「海に降る」(WOWOW)で連ドラ初主演など順調にステップアップ。さらに2016年1月から放送予定の月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(フジテレビ系)で民放の連ドラ初主演を果たす。初主演が月9主演というだけでも期待度の高さが窺える。
その華やかな活躍ぶりから、あまちゃん族では有村の一人勝ちという声も聞こえてくるが、決してそんなことはない。
「主人公と同じアイドルグループのメンバー役で『あまちゃん』に出演した優希美青は、7月に放送されたドラマ『デスノート』(日本テレビ系)に出演。二面性がある難しいキャラクターであるノアをみごとに演じ切りました。テレビ関係者の間でも『可能性の片鱗を感じた』と評価が高い。同じくアイドルグループのメンバー役だった松岡茉優や足立梨花はバラエティ番組で個性を発揮しており、活躍のフィールドを広げています」(週刊誌記者)
脇を固めていた戦友たちの活躍を能年はどういった心境で見守っているのか。世間は「能年ちゃんだけが暗黒面に行ってしまって悲しい」「一番人気があるのに干される理由が酷い」「あまちゃんのおかげでブレイクした仲間の女優が助けてあげられないの?」など、未だ“センター”の完全復活を待っている。2016年はそれが現実となるのだろうか?
(本多ヒロシ)