長らく宙ぶらりんの状態が続いていた能年玲奈の事務所問題が、6月末をもって「契約を更新しない」という決着になった。ここ1年ほどはほとんどメディア出演もなかったが、やはり“師事する女性演出家”との絆を選び、すでに起ち上げていた個人事務所に専念するという。
とはいえ、あまりにも強硬な独立劇に、業界の反発は必至。このままドラマや映画のオファーもなく、事実上の引退に追い込まれることも十分に考えられる。13年の朝ドラ「あまちゃん」は、決めゼリフの「じぇじぇじぇ」が流行語大賞に輝き、10年に1人の逸材と呼ばれた能年だが、わずか3年後に窮地に追い込まれるとは誰が予想しただろうか。
一方で能年の母親役だった小泉今日子の若い頃を演じた有村架純は出世頭となった。視聴率で苦戦したとはいえ月9のヒロインを務め、主演映画の「ビリギャル」や「ストロボ・エッジ」は、いずれの20億円超の興行収入を記録。CMも次々とオンエアされる盤石の人気だ。
有村に続いて躍進しているのが、能年と同じ「GMT48」のリーダー・入間しおり役を演じた松岡茉優だ。正直、朝ドラでは大きなインパクトを残したわけではないが、バラエティ番組で評価を上げ、女優としても大ヒットした「ちはやふる」や、大河ドラマ「真田丸」で重要な役に起用されている。
そしてあまちゃんの親友・足立ユイ役を演じた橋本愛は、ドラマ・映画と出演本数ほど多いものの、ユイちゃんを超える役柄には出会っていない。能年の巻き返しも含め、あまちゃんガールズの出世レースは目が離せそうにない。