音楽だけでなくファッションや生き方まで、常に注目され続けていた歌手のデヴィッド・ボウイが1月10日、がんのため死去した。8日に69歳の誕生日を迎え、3年ぶり28枚目のアルバム「★(Blackstar)」を発売したばかりだっただけに、この訃報は多くの人々にショックを与えた。
盟友のミック・ジャガーは「デヴィッドはいつだって僕のインスピレーションだった。本物のオリジナルだった。彼は仕事において、素晴らしく恥知らずだった。僕らは多くの楽しい時間を共有した。彼は、僕の友達だった。彼のことは決して忘れない」、オジー・オズボーンは「信じられない。デヴィッド・ボウイが亡くなったことに完全にショックを受けている。クレイジーだ」など、ボウイの早すぎる死を悼むコメントが続々と発表されている。
「60年代末にボウイが音楽シーンに登場したことで『人と同じでなくていい』『なんでもアリ』の精神が日本にも広まったと思う」
と言うのは60代の音楽プロデューサー。
「オレンジ色の髪にギンギラギンなスパッツ、派手な化粧をしたボウイは、とてもわかりやすく『なんでもアリ』を教えてくれた。何かを残そうとして生きたのではなく、興味の赴くままに生きた結果が音楽史やファッション史に残っているのだから、これぞスーパースターですよ」
遺作となってしまった「★」を胸に、心からご冥福をお祈りしたい。