薬物所持の現行犯で逮捕された元プロ野球選手の清原和博。3球団を渡り歩いた大物選手の一大事に、最後に所属していたオリックスが迷惑をこうむっているというのだ。ネット系のライターが教えてくれた。
「いまネット上で、オリックスの名前にかけたダジャレが流行っているんです。『清原がオクッスリで捕まった』とか『次の球団は檻ックス』といったものですね。さらにはヒット曲の『Won’t Be Long』に引っ掛けて、『♪オリオリオリオ~ ヤクヤクヤクヤ~』という替え歌まで出る始末。そのオリックスでは3年間で89試合しか出場していないのに、ここに来て名前を取り沙汰されるのは皮肉なものです」
これだけならダジャレに過ぎないと笑って見過ごすこともできるが、薬物利用のキッカケがオリックス在籍時代にあるという声まであり、こちらはさすがに迷惑に過ぎるだろう。スポーツライターが解説する。
「清原はオリックス2年目の2007年に左ひざを手術し、懸命なリハビリに励みました。その痛みは相当なものだったはずで、鎮痛剤を常用していた可能性もあります。このとき怖いのが鎮痛剤依存症で、アメリカでは鎮痛剤依存症から薬物中毒に陥る選手もいるほど。鎮痛剤への依存が、薬物に対する心理的抵抗を薄めるというわけです」
さすがに清原が法律違反の薬物を使うようになったのは引退後のはずで、現役時代には無縁だったはず。オリックスをはじめとする過去の在籍球団に責任はないが、かつての所属選手の不祥事には頭を抱える関係者も少なくないことだろう。
(金田麻有)