3月19日に前編の“上の句”が公開される映画「ちはやふる」。その主題歌「FLASH」のジャケットに描かれていたのは主演の広瀬すずではなく、同曲を歌うPerfumeの姿だった。Perfume側からのリクエストに対し、原作マンガの作者である末次由紀氏が描き下ろしたものだが、これに疑問を呈するのは映画ライターだ。
「そのジャケットはPerfumeの3人をイラスト化したものにすぎず、『ちはやふる』の要素が全く入っていないのです。映画の主題歌なら通常は、ジャケットも映画に寄せた内容にするもの。これでは映画の制作サイドがどんな形でもいいからPerfumeの名前を使いたかったのかなと勘ぐってしまいますね」
そのPerfumeは3月2日、「ちはやふる」の前夜祭女子会イベントに出席。晴れ着姿の広瀬とは対照的な袴姿を披露していた。その袴姿をジャケットでも見せていたら「ちはやふる」らしさを表現できそうなものだが、前出の映画ライターはこんな見方を教えてくれた。
「Perfumeはイメージ戦略に強いこだわりを持っているグループ。いかにも映画を宣伝していますという形を避け、自分たちの作品としての見え方にこだわったのでしょう。そんなわがままが通るのは、本作品でPerfumeの所属事務所であるアミューズの発言力が強いからでしょうね。広瀬を支える男性陣のトップとしてアミューズ所属の野村周平が出演しており、今後は野村と広瀬がセットでテレビ出演し、映画をプロモーションする機会も増えるはずです」
そんな「ちはやふる」のイメージビジュアルは、広瀬が袴姿で競技かるたに挑んでいるもの。それなら前夜祭イベントでも広瀬が袴を着るべきだが、その袴姿はPerfumeに譲っていたようだ。ヒロインなのに気遣いを求められるとは、なんとも気の毒な話かもしれない。
(白根麻子)